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カテゴリ:碁
真っ向勝負 前戦からじつに6年半が経過していた。 初対局で惨敗を喫し、もはや一生かかっても勝てないのではないかとさえ思えた。 しかし、魔婆斗は地獄から這い上がってきた…なんて書くとやや大げさだが、ほとんどライフワークとさえ思っていたのは事実だ。その間、世の中が大きく変わった。もはや最強プロにさえ勝つAIが出現し、一方、級位者レベルには手ごろなソフトがごろごろ―PCは高段級、携帯ゲーム機や携帯電話アプリでも、魔婆斗レベルにはかなり近づいている。そんな中、手軽というか安易な世界に逃避していたのも事実だ。 だが、眠っていた「天頂の囲碁」を引っぱり出し、再びカンを取り戻したという自信が、「天頂2」への再挑戦につながった。 前戦では初手天元という、奇を衒った戦法に出た。今思えば気負いというか、潜在的な恐れがあったのだと思う。 黒1―。今回は奇策を用いず、まずは正攻法で行こうと思った。正面からの真っ向勝負である。 天頂は白2と星。同じ星でも左下だったので、黒は左上3の小目を占める。白2で左上の星だった場合、黒右下の小目を占めるのと同じことである。当然、次は黒5とこちらにカカっていく。白6の受けに、黒7はミニ中国流。よくある戦法である。 白8の高ガガリに、黒9は好きな定石。続いて白10のハネに黒11とノビるのが好みである。9の右のヒキではない。実利派の魔婆斗でも、こういう手がけっこう好きだったりする。白ツキアタリに黒13とノビたとき― <参考図> 弱いソフトだとAとかBとかツイだり、あるいはCあたりにヒラいてくるが、さすがに天頂2、そんな甘い手は打たない。白14の定石手順に、黒15の切りは当然。戦闘開始である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.05.10 00:31:01
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