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カテゴリ:碁
勝負手をめぐって 黒27が魔婆斗渾身の勝負手である―。こんなところにこんな手が残っていたのは幸いだった(本当に残っていたかどうかはさだかではないが…)。隅へのめりこみ、さらに右方の取られた三子の味をも横目ににらんでの、決死の踏み込みである。この気迫にのまれたか(ソフトが?)、天頂にフルエの気配が一瞬見えた。白28と自重―。 <参考図1> <参考図1>の白1と最強に応じるべきだったのではないだろうか。黒2のハネがうるさいとみたのか?しかし、白3以下手順に打って9までで取れていそうだ。 <参考図2> もしかしたらこういう強襲をおそれたのかもしれない。たしかに存外むずかしそうだ…。到底私などに結末は読めない。 <参考図3> ハネには白3ノビでもよさそうだが、黒4の切りから6にツケられるのが存外うるさい。白はAの弱点があって結構不自由なようだ。 …などなど、えらそうにいろいろ参考図など作ったが、話はもっと単純だった。 <参考図4> 白1ハネダシに黒2と切るのが第一感だが白3サガリでジ・エンド、これは蛇足…と思っていたが、黒4以下ゴリゴリ出て10のヘボコスミが意外にうるさいようだ。Aのところは存外止めにくい。へたをすると下辺、白の腹中の三子も暴れだしかねない…。 白最強に打って勝てるかも知れないがいずれにせよこれは危険だ。優勢な側の採るべき態度ではない。実戦白28の自重は正解だった。 黒29の約束されたキカシから黒31とカケツギ、少しでも取られた石をたしにしようとする。ごく当たり前の手で、ネバリとも言えない程度のものだ。 <参考図5> ちなみに、こういう僥倖は期待しないものだ、普通は。しかし… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.05.15 20:21:49
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