FF3の有名な「問題点」について
今日もファイナルファンタジーの話を少し。今度はFF3である。FF3の有名な「問題点」として「暗黒剣のパラドックス」がある。これは、一部のモンスターは普通の武器で攻撃すると分裂(素手でも分裂する)するため、暗黒剣でないと倒すのが困難な設定だが、暗黒剣が入手できる前に行かなければならない「古代遺跡」にはこうした分裂モンスターが出現するというものである。これはFF3を扱ったたいていのサイトで問題視されているが、私はじつはこれは仕様なのではないか、と思う。こうして、通常の武器で分裂モンスターと戦うことを余儀なくし、プレイヤーにいかに暗黒剣がないと大変かを味あわせ、暗黒剣の有り難味を実感させるための仕様なのではないか、と思うのである。それにしてもこの洞窟、ラストダンジョン(PRG史上最長ではないかと言われるほど長い)ほどではないにしても、結構長く感じたものである。しかも、本作最大のヤマ場、ずっと喉から手が出るほど欲しかった、「世界で唯一、山越えができる飛空挺」を入手するシーンだけに、よけい長く感じたのかもしれない。この間、やってみたら意外とあっさりインビンシブルを手に入れられたので拍子抜けしてしまった。なお、このダンジョンの対処法としては、次のようなものが考えられる。1.分裂系が出てきたら、ひたすら逃げる。本作では、「逃げる」コマンドはこの段階では無効(ごく序盤以外は成功率ゼロという仕様)なので、シーフの「とんずら」を使う。2.召喚魔法「エスケプ」でチョコボ(白)を呼び出す。しかし幻術師の呼び出す召喚獣の白黒は完全にランダムなので、黒が続くとけっこういらいらする。また、MPも不安。3.魔法で戦う。これもとてもMPがもたない。4.風水で戦う。意外と攻撃力が低くかったるいものである。5.分裂と言っても、HPは減っていくので、あえて分裂覚悟で物理攻撃し、分裂したモンスターを個別撃破していく。通称「切り刻み戦法」。実際にはこれらの組み合わせによりここを切り抜けるということになろう。なお、本作で「闇もまた、力となる」といった意味のセリフがあるが、私は最初、これを暗黒剣のことをさしているものと思ってしまった。それにしては小さいな、と思いはしたが…。ストーリーがすすんで、これは「闇の世界」の4戦士や闇のクリスタルのことを言っているのだと気がついた。なんともお粗末な話である。