クールスモーキング
私にはどうもシガリロが一番合っているようだ。シガリロは短いゆえに、クールスモーキングが難しい。クールスモーキングは、吸う煙の温度をできるだけ低く抑える技術で、要はゆっくり吸う、いっぺんにたくさん吸いすぎないなどといったことを心がければよいのだが、紙巻を吸っていたときの癖でどうしても性急な吸い方になってしまう私にはなかなかうまくできない。それでも、うまくできたときは、シガリロにありがちな辛味をあまり感じずにおいしく吸うことができる。こういうときのシガリロはじつに格別である。残念ながら、大き目のサイズのドライシガーはもとより、プレミアムシガーでも、これがうまくできないのである。割に合わない話だが、1本1,000円以上もするプレミアムシガーより、うまく吸えた時にはパンターシルエット(1本55円)の方がうまいのだ。大変なコストパフォーマンスといえよう。辛さどころか、甘みすら感じる。時には、あの苦いだけのクラブマスター・ブラジルでさえも、甘い味がするのだ。パンターは独特の薬のような匂いがたまにするが、味がよければ気にならない。実際には、うまく吸えたかどうかよりも、個体差もあるようだが。プレミアムにもたまには挑戦するが、しばらくはシガリロがメインになりそうだ。