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カテゴリ:高校生のころ
今日は朝から寒くて、肩が縮こまったりするものだから、頭痛がひどくって、嫌になってきます。
実は私には、冬の寒い日になると、どうしても思い出してしまう“今だからゴメンナサイ話”があるのです。 それは、まだ私が可愛い女子高生だった頃のお話。 時は冬。 校内実力テストの真っ只中の日でした。 その日も朝から寒くって、休み時間になると、トイレは長蛇の列。 女子は人数が少なかったから良かったのですが、男子は女子の倍以上の人数がいて、トイレは大変なことになっていました。 当時はまだ、新校舎を建設中だったので、古い古い旧校舎。(あ、恐い話ではありません。念のため。) 男子トイレと女子トイレを分けているのは、たった一枚の薄い板。 しかも、板の上下が空いているので、声は筒抜け、足元はしっかり見えてしまうという、今ならとても考えられない状態でした。 とにかく男子の数が多いので、その日は、男子トイレと女子トイレを区切っている板の下から、たくさんの男子の脚が見えていたのです。 それを、じっと見ていた私。 ついつい悪戯心が、沸々と湧き上がって、側にいた友人に、こう言ってしまいました。 「今、誰かの足首掴んだら、びっくりする……。」 最後まで言い終わらないうちに、隣にいたはずの友人の姿が見えなくなって…。 視線を落とすと、うずくまって何やらしています。 と同時に、男子トイレから変な声が。 「おわっ!」 「え?え?…あなた、今何した?」 「え?あなたが足首掴めって言ったから、掴んだ。」 「はいー?」 言ってない、言ってない。 足首“掴め”とは、言ってないわよねぇ。 言ってないでしょ。 言ってないと言って。 女子トイレから、こそこそと出て行く私たち。 丁度その時、男子トイレからも、二人連れが…。 「オレ、恐くてテスト受けらんねえよ。 どうすんだよ。」 あー、ごめんなさい。 私たちのせいで、あなたさまの成績が落ちたら、何と言ってお慰めすればよろしいのやら。 そう思いながらも、今日の今日まで、本当のことを打ち明けられない…いえいえ、打ち明けるつもりもない私たちって…。 神様、どうぞこの罰当たりな子羊たちを、お許しください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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