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三日月の夜にはミルクティーを

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2008.02.01
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カテゴリ:女子大生って…
ある女子大生のお話。

そこの女子大では、週にひとコマ、朝一番の時間に、体育の授業が行われておりました。
必修科目なので、単位を落とすわけにはいきません。
しかも「体育」ということで、欠席が多いと、単位がもらえません。
そのうえ出席をとる目的で、毎回授業の前に、10分間の縄跳びが課せられておりました。

ほとんど運動なんてしない女子大生にとって、この10分間の縄跳びは、相当きついのでございます。

ある日のこと。

「ううっ。気持ちが悪いー。」
「まあ、なにごとですの?」
「大丈夫ですか?」

あるお方が、随分気分を悪くされていました。
心配して、まわりに集まる方々。

「お休みになれば、よろしかったのに。」
「いいえ、これ以上欠席できませんので…無理をしてまいりました。」
「でも、それじゃ縄跳びなんてできませんわね。」
「代わってさしあげても、よろしくてよ。」

おやさしい方々、なんとか彼女を助けてあげたいと、あれこれ考えておりました。

「保健室へ行きますか?それなら、欠席にならないかも…。」
「保健室?…いえいえ、保健室なんてとんでもない。」
「…?」

よく事情が飲み込めない方々の隣で、ふふ…と笑われるお友達。

「保健室に行けない事情が、ございますのよ。」
「行けない事情…?」
「何でしょう?」
「さあ…?」

真っ青なお顔で、座り込んでしまった方の代わりに、お友達がご説明を。

「この方ったら、朝までお酒を召し上がってらしたのよ。」
「朝まで?」
「ええ。別のお友達とふたりで、『○○○黒』を一本空けられたのですわ。」
「おおーっ。」

『○○○黒』が何なのか、よく分からないまでも、それが凄いことなのだという事は、まわりの方々にも伝わったようです。

「そういうことでしたの。」
「心配することは、ございませんでしたね。」
「しょうがないですわね。」

原因が二日酔いだと分かった方々、まるで何事も無かったかのように、無情にも去って行ってしまわれました。

「ああーっ。わたくしを見捨てないでー。」

たとえみなさんに見放されても、彼女はこれから縄を跳ばなくてはいけないのです。
10分間も…。





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Last updated  2008.02.01 16:04:24
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