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カテゴリ:高校生のころ
私が通っていた高校では、年に一回、「校内合唱コンクール」が開催されていました。
クラス毎に合唱を競うわけですが、35H(ホームと読みます…3年5組のことです)は毎年、特別な催し物をしなければならない…ということになっています。 何故、35Hなのかというと…。 1組~4組は全日制普通科、5組は全日制理数科で、5組だけ3年間持ち上がりの特別なクラスだからです。 何が特別ってあなた、クラスに女子が2人しかいないんですから、十分特別ですよね。 なので5組の方々は、1年のときから約3年かけて企画を練って、最後の合唱コンクールに臨みます。 全校生徒だけではなく、全先生方も期待しているわけですから、当日の注目のされ方といったら尋常ではありません。 他のクラスの合唱は、35Hのための前座と言っても、過言ではないでしょう。 プログラムは当然最後。 彼らの出番の前には、何故か一度幕が下りて、体育館の灯りは落とされ、異様な雰囲気のスポットライトが…。 拍手喝采の中、3年に渡って練習されたネタ…あ、いやいや、演目が披露され、そして特別賞が彼らを待っている…とこれが、例年の決まりごとになっていました。 ところが、その年は違ってました。 その年…とは、私たちが2年のとき…なのですが。 あろうことか、35Hを差し置いて、25Hのほうが盛り上がってしまったのです。 「えっ…。」 絶句なさる35Hの先輩方。 25Hの方々は結局その後、先生方に責められ続けるという、信じられないような憂き目にあうことに…。 「一年早い。」 「先輩を立ててやれ。」 「来年はどうするんだ。」 「…ううっ。」 まさかその仕返し…というわけではないのでしょうが。 3月に発行される、生徒会誌。 巻頭は、合唱コンクールでの、先生方による合唱団のお写真。 写真の下には一言。 「The Gee Gees & BABA」 彼らの暴走は、一体どこまで許されるのでしょうか…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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