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カテゴリ:中学生のころ
風邪をひいてしまいました。
頭痛と吐き気に悩まされています。 体調が悪い日には、ついつい中学生のときのキャンプを、思い出してしまいます。 私が通っていた中学校では、毎年夏休みに入ってすぐ、学年ごとに日をずらしてキャンプに行きます。 3年生がテントをたてて1年生と交代して、最後に2年生がテントを片付けて帰ってきます。 1学年6~7クラスあって、その全員分(1グループ5,6人)のテントが揃っているわけですから、学校はすごい数を保有していたことになります。 場所は、井上靖の「氷壁」の舞台になった穂高連山…の麓。 360度北アルプスに囲まれた、それはそれは美しい白樺林です。 山と空以外なにも見えない、まさに人里離れた異空間…とでも言いましょうか。 そこに2泊するわけですが、そんな場所なので、怪我をしたり病気になったりすると、何時間も車で移動しなければいけない、という状況でもありました。 「怪我をするなよ。病気になるなよ。」 これが先生たちの諸注意の全てのようなものです。 ところが2年生のとき、キャンプ初日から私は体調が悪く、今まで経験したことのない腹痛に襲われたのです。 大体、修学旅行に行ったりすると、熱を出したり、貧血を起こして倒れたり…なんてことになる、迷惑な人なんですよね、私は。 とにかく立ってられないほどの激痛で、思わず座り込んでしまったのですが、脳裏に、 「病気になるなよ。」 「車で何時間も…。」 という言葉が甦って、必死に我慢していました。 当時…考えられないかもしれませんが…私はクラス委員をしていて、キャンプの時も責任者になっていたので、とても具合が悪いと言い出せない立場にいた…というのもありますが。 そのうち腹痛も治まったので、その後は普通に登山もしたし、走り回ってもいたし。 無事にキャンプを終えて、里に下りていきました。 でもやはり、時々腹痛が襲ってくるので、病院へ。 するとまあ驚いたことに、盲腸炎になっていて、しかも腹膜炎を起こしかけていたのです。 「これで、登山をしたんですか…。」 その時のお医者様の呆れた顔を、忘れることができません。くすくす。 私はそれほど驚いたりしなかったのですが、家族は、 「この子は放っておくと大変なことになる。」 と思ったらしく、この事件の後、何かある度に、 「この人は、手が付けられなくなるまで具合が悪いと言わない人なので、気をつけてやってください。」 と言ってまわるという、大変面倒なことになってしまいました。 恥ずかしいったら…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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