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カテゴリ:小学生のころ
小学生の頃の友人に、バニラアイスが好きな子がいました。
○ー○○○ッ○のような、高級バニラアイスではありません。 どこにでも売っている、カップに入った普通のバニラアイスです。 そうそう、あの木の平べったいスプーンで食べるアイス。 でもね、少ーし食べ方が変わっていたんですよ。 「蓋に付いたアイスって、食べる?」 「うん。もったいないから食べる。」 「よねー。」 なんて言いながら、彼女とバニラアイスを食べていたある日。 「あれ…アイス食べないの?」 「うん。もうちょっと待っとく。」 「ふーん。」 アイスが好きだと言っていた彼女。 すぐ食べちゃうのかと思っていたら、なかなか食べようとしません。 「溶けちゃうよ。」 「いいの。」 夏の暑い日。 カップアイスなんて、あっという間に柔らかくなってしまいそうで、私は少し心配になりました。 「もうそろそろ、いいかな。」 「…え?」 驚きました。 彼女、いきなりスプーンを手に持ったかと思うと、すごい勢いでカップの中のアイスを、かき混ぜ始めたのです。 当然アイスは、ゆるゆる状態に。 ソフトクリームより少し柔らかいぐらいでしょうか。 「美味しい。これくらいの柔らかさが、一番美味しいのよねぇ。」 「ふーん…。」 あっけにとられながらも、彼女の満足げな顔に見とれてしまった私。 確かに私も、アイスのガチガチに固まった部分よりも、その周りの少し溶け出した部分の方が、好きではありますが…。 そういう部分を、人工的に作り出そうとは、思いもしませんでした。 バニラアイスを見る度に、その時の彼女のことを思い出していた頃。 “ス○バ”で、すごいものを見つけてしまいました。 その名も「バニラクリームフラペチーノ」。 ソフトクリームを少し柔らかくして、カップに入れたような飲み物。 まさしく、彼女が作っていたバニラアイスそのものです。 ひとくち飲んで、懐かしい昔を思い出してしまったのは、私だけなのでしょうか…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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