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カテゴリ:高校生のころ
私の母校の体育祭は、毎年春に開催されます。
体育祭といっても、授業時間を削っての練習は一切行われず、いきなり当日を迎えるのです。 あ、応援合戦の練習はありましたよ。 休み時間に…。 とにかく、これで本当に体育祭が成り立つの?…と言いたくなるような雰囲気でした。 指示があるのは、前日渡されるプログラムと、競技内容・タイムスケジュールを書いた紙のみ。 準備をする人以外は、ぶっつけ本番です。 なので当然、入場行進は行われません。 「はい、集合。」 これが、体育祭の始まる合図なのです。 まだ一年生だった頃。 まわりの様子も雰囲気も飲み込めず、なにがなんだか分からないうちに、プログラムだけがどんどん流れていき…。 ここでひとこと言っておきますが、実は高校の体育祭、ほとんど内容を覚えていなくて、卒業アルバムを見て初めて、「ああ、こんなこともありましたっけ」みたいな感じなのです。 そんな印象の薄い行事の中で、ただひとつ強く印象に残った出来事がありました。 「まさか、最後も『はい、集合』じゃないよね。」 「うーん。いくらなんでも、そうだと驚いちゃうね。」 そう話しているところへ、場内アナウンスが。 「はい、集合。」 「…。」 「『はい、集合』だし…。」 「どういう学校?」 と、ここまでは、一応想定内ではありました。 ところが…。 「校長先生の挨拶。」 はいはい。 できれば、短いとありがたいのですが…。 「では、コホン。挨拶の代わりに歌を歌います。」 「は?」 歌?…ですか。 ええーっ。 先生、本当に歌い出しました。 しかも、当時流行っていたアニメソング。 そのうちどこからともなく、パラパラと手拍子が…。 これは……もしかしたら…はずしてしまったかもしれません、校長先生。 でも私の中では、「体育祭=アニメソング」の構図が、しっかり出来てしまいましたよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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