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三日月の夜にはミルクティーを

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2008.05.12
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カテゴリ:中学生のころ
中学生の頃、私は美術部に所属していました。

ほとんど毎日、油絵を描いていたわけですが、この油絵の具、制服に付いて時間が経つと、取れなくなってしまうのです。

中学校の制服はセーラー服。

冬服は紺で、夏服は白。
この夏服には、長袖と半袖2種類あって、どちらを着てもいいことになっていました。

ある夏の暑い日のこと。

部活が終わって、片付けをしていました。

ひとりの先輩が、美術室の後ろにある流し台で、ジャージャー水を流しながら、何事かを…。

「先輩。何してるんですか?」
「ああ、これね。」

後ろから覗いた私たちは、びっくり。

「ええっ。……いったい何を…。」
「制服を洗ってるのよ。」
「あ、洗ってる?」

私たちが驚いたのも、無理はありません。
なんと先輩、制服を着たままの状態で、夏服の長袖の部分を、ゴシゴシ洗っているのです。

「なぜ、こんなことを?」
「だって時間が経つと、油絵の具、取れなくなっちゃうでしょ。」
「はあ…。」
「油絵の具付けて帰ると、母親に叱られるのよ。」
「はあ…。」

確かにその先輩、油絵の描き方が激しくて、白い袖にいつも点々と油絵の具が…。

「でも冷たくないですか?」
「ああ、大丈夫、大丈夫。」
「濡れたまま、帰るんですか?」
「そう。
 …夏だから、このまま自転車に乗って帰れば、家に着く頃には、丁度乾いてるのよ。」

ええーっ。
このまま、自転車に乗って帰るんですか。

思いがけない行動に、驚いてしまいました。

やはり芸術を志す者は、普通の考え方をしていてはいけないのでしょう…。
私たち後輩が、先輩を尊敬した一瞬でした。





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Last updated  2008.05.12 16:24:19
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