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カテゴリ:中学生のころ
中3の修学旅行は、広島・神戸・京都といった、関西方面への旅行。
3泊4日の旅行で、途中具合が悪くなった場合は、先生がひとり付いて、即家へ帰ることになっていました。 こういう時必ずと言っていい程、具合が悪くなってしまうんですよね、私って。 先生にとっては、とっても大変な生徒です。 当時私は、班長兼クラスの責任者。 当然、一番具合が悪くなってはいけない立場です。 1日目の行程が終了して、とてつもなく疲れを感じてしまった私は、一緒に行っていた看護師さんに体温計を借りて…。 あーあ。 38度もあるし。 どうしましょう。 でもその日の班長会議があったので、そのまま何食わぬ顔で出席を。 「…以上、連絡事項は終わりです。」 「あ。」 「何でしょう。」 女性の英語の先生が、手を挙げておっしゃいました。 「A組の○○が、38度の熱を出しているそうです…。」 「えっ…。」 恐ろしい事に、皆の視線が一斉にこちらに集まって。 「やばっ。」 「ええっ。…あなた、どうしてここにいるの。すぐ部屋に戻って、副班長をよこしなさい。」 「は、はい。」 しまった。 迂闊でした。 看護師さんから、先生に連絡が行ったのでしょう。 部屋に戻って大人しくしていると、先程の看護師さんが、体温計を持って現れました。 熱を測ると、やっぱり38度。 「うーん。別室に移動してもらう事になるけど…。」 看護師さんがそうおっしゃったとき、周りで心配そうに見ていた友達から、思いがけない言葉が…。 「私たちが看病するから、連れていかないで。」 「このままここに、寝かせておいて。」 「お願いします。」 「うーん、分かった。じゃ、あなたたちに任せるから。明日まで様子をみましょう。」 驚きました。 友達にそこまで言ってもらえるとは、思ってもいなかった私。 何が何でも、明日までには熱を下げなければと…。 これが、下がっちゃうんですね、不思議なことに。 懸命に看病してくれた、友達の力でしょうか。 それとも…まさか知恵熱…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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