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カテゴリ:わたしの日記
以前行っていた美容院で、カットをしてくれていたのは、まだ若い男性美容師さん。
店長さんは、女性。 この店長さん、とっても気が利く方で、よくコーヒーやらお茶やらを、出してくださいます。 ある日のこと。 いつものコーヒーカップとは、趣の違うものが運ばれてきました。 おおー。 お抹茶。 まあ、なんて風流な。 「頂戴いたします。」 一応、一礼をして。 ん?これは…。 「これは、どなたが点ててくださったんですか?」 「あ、僕です。」 「ええっ。」 「もう、恐れ知らずでしょ。何の知識もないのに…。」 そう、おっしゃる店長さん。 「いえいえ。すっごく美味しいです。」 「お客さまの中にお茶の先生がいらっしゃってね。 生意気にも、この前点て方を教わったみたいなんですよ。」 そうでしょうねぇ。 なかなか、こんなに綺麗には点てられません。 お抹茶を点てるのって意外に難しくて、慣れない方は、綺麗な泡にならないのです。 「こんなに細かい泡は、なかなか出来ないですよね。」 「そうなのよ。お茶の先生も、上手だっておっしゃって。」 うーん。 びっくりしました。 おそらく、お茶を習っている方でも、あんなに細かい泡を点てるのは、毎回…というわけにはいかないでしょう。 久し振りに美味しいお茶をいただいて、満足してしまった私。 「やっぱり男の人は、手首が強いんでしょうかね。」 「いやいや。職業上、泡をたてるのは得意ですから。」 「…。」 うまい、店長さん。 でも何もあげませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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