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カテゴリ:高校生のころ
高校1年生の頃。
理科の選択授業は、生物と地学に分かれていました。 二クラス合同で、それぞれの選択科目に分かれて授業が行われます。 生物選択の私は、お隣のクラスへ移動。 出席を取りやすいように、一応座席が決まっていました。 「えーっと、私の席は…ん?ここ…ここ?」 「そうみたいね。」 思わず、隣の友達に尋ねてしまいました。 「うそ…。」 「凄いね、なんだか。」 目を疑いました。 机の上には物が散乱していて、とても私の教科書やノートを置ける状態ではなかったのです。 「汚くない?」 「ちょっとどうにかして欲しいよね。」 そのまま…というわけにもいかず、とりあえず積み重なっていた辞書は、机の下に入れさせていただいて。 「うわっ。」 ある程度物が無くなったら、今度はその下から、消しゴムのカスが。 「ここって、誰の席?」 「さあ。隣のクラスのことは…ねえ。」 この汚さは、おそらく女子…ではないでしょう。 あまりの汚さに頭にきた私。 教室を出る時に、机にひとこと書かせていただきました。 『机の上を綺麗にしてください』 あー、すっきりした。 そして次の生物の時間。 机の上は、まあまあ綺麗になっていました。 よしよし。 そう思って、ふと机に目を落とすと…なにやら文字が…。 『あなたこそ、こんなこと書いてないで、しっかり授業を聞きなさい』 「は?…なにこれ。誰これ。何故これ?」 「うわ、返事がきた。」 そんなこんなで、隣の友達とふたりで面白がって、何度か一言書いてましたが、そのうちプッツリと音信不通に。 いったいあの席には、どんな人が座っていたのでしょうか。 永遠の謎です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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