400077 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Free Space

    usa2.gif
                     usa3.gif
          iusa6n(2).gif
使用素材*ROKO*
http://roko.lolipop.jp/


にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ




人気ブログランキングへ

Archives

2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02
2025.01
2024.12
2024.11
2024.10
2024.09

Category

Freepage List

2008.07.12
XML
カテゴリ:小学生のころ
まだ小学生だったある日のこと。

家族プラス親戚数名で、ドライブがてら、丘陵の上にある展望台へと行きました。
よく覚えていませんが、紅葉の頃だったかもしれません。

展望台から見える遠くの景色を楽しんで、さあ帰ろうと思ったその時。

「あ…。」
「あ…???」

振り返ると、ひとりのおじさんが…。
手には一台のテレビカメラ。

よくよく見ると、カメラには「NH○」という文字が。

「なんでしょう。」
「あの…もう一度今の感じで景色を見てもらえませんか。」
「は?」

よくよく聞くと、そのおじさん、ニュースに使えそうな映像を撮っているらしく。
丁度私たちが、わいわいやっているところを、ビデオに収めようとした時に、帰り支度をされてしまったと…。

「しょうがないわねえ。」
「えっ。」

なに言ってんの、この人。
もう恥ずかしいから、帰りましょうよ。

そんな私の気持ちが、届くわけもなく…。
母の号令で、皆しぶしぶ元の位置に。

「こう、さっきのように、指差してもらえますか。」
「は?…それって、偽造…。」

バコって、母に頭を叩かれて、仕方なく遠くを指差す私。

これって、かなり恥ずかしいことのように思えるんですけど…。
なんかみんな、固まってるし。
不自然だって、不自然。

「はい、ありがとうございました。」

頭を下げて帰ろうとするおじさんを、慌てて捕まえた母。

「あの、何時のニュースに出るんでしょう。」

ぎゃー、止めて。
何ちゅうこと聞くの、あなたは。

「多分、夕方になると思います。」

当然夕方は、全員テレビの前に座ることに。
ニュースが始まって…しばらく経ったころ。

「あ、映ってるし。」

うーん。
さすが、プロです。
映像が美しい。
それなのに…。

それなのに私たちときたら、まるで写真撮影のように、微動だにしませんこと。

きっと他に、いい映像が見付からなかったのね。
満足げにニュースを見ている母を横目に、そう思ってしまった私なのでした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.07.12 16:24:29
コメント(18) | コメントを書く
[小学生のころ] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X