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カテゴリ:中学生のころ
今日、珍しい数字が揃いました。
44444番目にアクセスされたのは、「mimipo2754」さんでした。 惜しかったおふたりには、前後賞を差し上げます。 あ…といっても、賞品があるわけではありませんよ。くすくす。 ありがとうございました。 ![]() ![]() ![]() 中学生の頃。 美術部に所属していた私。 美術室は校舎の一番端っこにあって、体育館へ行く渡り廊下をはさんで、音楽室がふたつ。 そのうちのひとつ、階段教室になっている音楽室は、吹奏楽部が使っておりました。 吹奏楽って、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、なかなか楽器に触らせてもらえない。 一年生はひたすら、リードやマウスピースを持って、プカプカと音を出す練習に励むのです。 この音がですねえ…何と言いましょうか…物凄い音なのですよ。 オーケストラのチューニングを、ご存知でしょうか。 あれが、延々と続くわけです。 特に暑い夏、窓を全開にしていると、それはもう…。 「おおっ。びっくりした。」 「始まりましたね。」 「…どうでもいいけど、どうしてこっち向いて吹くの?」 「さあ…。」 一斉に壁に並んで吹かれるものですから、当然音は、その向かい側にある美術室に飛び込んでくるのです。 「うー。環境が…。」 「静かな場所で絵を描きたいー。」 「せめてこっち見ないで。」 吹奏楽部員の視線にさらされながら、絵を描くことの辛さといったら。 思わずイーゼルを持って、向こうの端に移動する私たち。 挙句の果てに彼らは、リードを整えるためか何か知りませんが、水で濡らしたリードを窓にペタッと貼り付けて、なにやら作業を。 「だから、何で美術室?」 「音楽室の窓って使わないの?」 「とても真面目に部活動をしてるようには、見えない。」 部活動の時間が終わる頃、彼らも静かになります。 油絵の具とクロッキーブックを抱えて、音楽室の前を通ると、美しい音楽が…。 そうなのです。 最後の10分間だけ、やっと吹奏楽団の演奏になるのです。 「あれで、毎年賞を取るんだから、なんだか納得できないわよね。」 そう言いながら、こそこそと音楽室の前を通って。 やはり、賞を取るような人たちには逆らえない、弱い立場の私たちなのでした。 …賞つながりのお話をしてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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