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三日月の夜にはミルクティーを

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2008.08.09
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カテゴリ:高校生のころ
高校2年生のある日。

学校帰りの駅で、いきなり後方から声をかけられました。

「ひろ子ちゃん、ひろ子ちゃん。」
「…?」
「ねえねえ、ひろ子ちゃんってば。」
「…??」

声をかけているのは、高3のお姉さま方。

「は?…もしかしたら、私ですか?」
「そうそう。ひろ子ちゃん。」
「あのう…私『ひろ子』じゃないんですけど…。」

怪訝そうな私に、そんなの当たり前じゃない…みたいな感じの方々。

「知ってるけど…でも本当の名前を知らないから『ひろ子』ちゃんよ。」
「はい?」

お姉さま方、言ってる事がよく分かりません。
まるでずっと友達だったかのように話しかけられて、そのまま電車の中まで付き合うことに。

私ってば、なにやってんの。
それよりこの方々…誰?

話しているうちに、どうも私が『ひろ子』という名のある芸能人に似ているので、高3の女子の間では、そう呼ばれているということが分かってきました。

「じゃあね、ひろ子ちゃん。」
「はあ…。さようなら。」

不思議な気持ちを抱いたまま、何日か経って…。

定期試験期間のある日。

田舎では日中になると、電車の本数がグーンと減ってしまいます。
試験の時は学校が早く終わるので、1本逃すと1時間待ってなきゃいけなくなることもしばしば。

なので、帰り道は必死。

「間に合わないー。」

重いカバンを抱えて走る私。
そこへ、後ろから1台の自転車が通り過ぎて…ピタッと目の前で止まりました。

「あ、ひろ子ちゃん。」
「は?」
「間に合わないんでしょ。後ろに乗っていいよ。」
「はあ…ありがとうございます。」

乗せてくれたのは、見知らぬ高3のお姉さま。

例の名前のお陰で、なんとか電車には間に合いましたが…でもあの…何度も言いますが、私は『ひろ子』ではありませんのよ。





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Last updated  2008.08.09 20:38:24
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