|
カテゴリ:高校生のころ
高校生の頃、私が住んでいた家は、小さな駅の駅前にありました。
距離でいえば、約100m程離れていたでしょうか。 なので100mを16秒で走れる人は、電車が発車する20秒前に家を出れば、なんとか間に合うことになります。 片道1時間ちょっとかけて高校に通っていた私。 2駅手前の高校に通っている人は、30分遅い電車でも間に合うのですが、ほんのちょっとの差で、私は早い電車に乗らなくてはいけない。 超低血圧の私は、朝起きるのが辛くて辛くて…。 1分でも長く寝ていたい私。 とにかく朝何時に起きるか…は、私にとってとても重要なことでした。 「うー、あと5分。あと5分。」 初めは余裕を持って目覚ましをセットしていた私も、だんだんギリギリに。 …とはいっても、7時発の電車に乗れなければ、完全に遅刻です。 6時半に起きていたのが、6時35分に…40分に…45分に…。 とうとう最後は、6時50分に起きる事に落ち着いてしまいました。 落ち着くといっても、ゆっくり準備ができるわけではなく。 物凄いスピードで着替えて、顔洗って、歯磨きして、髪をとかして、ご飯をふたくちみくち口に突っ込むと、通学カバンを持って、駅へダッシュ。 当然、毎回間に合うわけじゃあ…ありませんね。 「はい、アウトー。…もう少し早く起きろ。」 なんて、顔なじみの駅員さんに嫌味のひとつも言われて、家へ逆戻りすることも。 でも時には…ほんとに時々なのですが、待っていてくださることもあったりして…他の乗客のみなさん、ごめんなさい。 そんなバトルを繰り返していたある日、駅員さんがおっしゃいました。 「随分遅くまで、勉強してるなあ。夜中12時前に灯りが消えるのを、見たことがないよ。」 「は…はあ。」 丁度お隣の家には、学校は違いましたが、同級生が住んでいて。 「隣の家と、今日はどっちが先に灯りが消えるだろう…なんて、みんなで言ってるんだぞ。」 「ほ…ほう。」 知らないところで、そんな応援をしていただいてたなんて…。 涙、涙の感動話ではございませんか。 でも、ごめんなさい。 お隣の京○大学へ行った同級生は、真面目にお勉強をしていたのかもしれませんが…私は…ねえ。 これ以上は、何も言いますまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[高校生のころ] カテゴリの最新記事
|