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カテゴリ:高校生のころ
高校生の頃。
以前も書いたように、1時間以上かけて高校へ通っていた私。 試験のときでも、家に帰りつくのは、3時頃になります。 お腹ぺっこぺこで帰った私に、母が昼食を作ってくれるのですが…。 夏の暑い日なんて、なるべく熱いものを作りたくないですよねえ。 なので母はいつも、少し期待を込めて私に尋ねます。 「おうどん、あったかいのと冷たいの…どっちがいい?」 「あ、あったかいの。うーんと熱くして。」 「えっ…うーんと熱くってあなた…。」 何を隠そう、麺類が大好きな私。 特に、つるっつるのおうどんは、大好物。 関西風のダシがきいた透明なお汁に、つるんとしたおうどん。 もちろん、火傷しそうなほど、熱いやつ。 明らかに母は嫌な顔をします。 「あ、暑くないの?」 「暑いけど、熱いのがいい。」 「ふ…ふーん。」 冷たい「冷やしうどん」も美味しいのですけどね。 私の地方では、冷たーい氷水の中に、茹でたあと冷水で冷やしたおうどんを泳がせて、上にきゅうりの輪切りとか缶詰のみかんとかチェリーとかをのせて、冷たい付け汁でいただきます。 「たまには、冷たいのでもいいんじゃない?」 「ううん。いらない。」 「…。」 私のその言葉が、相当母を嫌な思いにさせてるらしい…なんて、これっぽっちも思わなかった当時の私。 どうして、しつこく何度も聞くんだろう…ぐらいにしか思ってなかったんですね。 こんな子の食事の面倒をみなくてよくなって、母は今頃、清々していることでしょう。 めでたし、めでたし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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