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三日月の夜にはミルクティーを

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2008.09.19
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カテゴリ:小学生のころ
小学生の頃。

近所に住んでいた、ひとつ年上の女の子。
家族ぐるみのお付き合いで、よく一緒に遊んだりしていたのですが…。

ある日、お引越しをすることになってしまいました。

何日も前から、ご近所の子供たちが集まって、お別れ会をしたり、お泊り会をしたり。
これでもか、これでもか…というくらいに、別れを惜しんでおりました。

別れを惜しんでいる間は、まだ楽しい。
普段とは違って、かえって一緒にいる時間が長くなるのですから。

それでも、お別れの日はやってくるのです。

とうとう最後になった日。
ご近所の子供たち、母親はみな、駅のホームまで見送りに。

「またね。」
「元気でね。」
「手紙書くから。」
「電話してね。」

思い思いに、いろんなことを言って。

いよいよ時間がなくなってきた頃。

駅のホームの階段を、息を切らしながら駆けてくる人影が…。

背中に小さな子供を背負って、髪を振り乱して、階段をダダダダダンと。
ひとりの女性でした。

よく見ると、引っ越していく友達の担任の先生。

「よ、よかった。間に合って。」

えーっ。
子供を背負って、この先生走ってきたんだ。

私が驚いたのには、理由がありました。

ひとつ上の学年の担任だったその先生。
学校では滅多に笑わなくて、とっても厳しくて、近寄りがたい、いわゆる“怖い先生”だったのです。

その先生が、今まさに目の前で、泣きじゃくりながら、友達の手をとってお別れの言葉を。
それまでは平気だった彼女も、涙をポロポロ流して、先生の言葉にただただ頷いて。

私はただ呆然と、その様子を眺めていました。

翌々日。

学校はいつものようにあって、先生もいつものように厳しくて。
でももう、私の中ではその先生、“怖い先生”ではなかった。

相変わらず笑わないけどね、厳しいけどね、でももう…。





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Last updated  2008.09.19 15:45:24
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