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三日月の夜にはミルクティーを

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2008.11.08
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カテゴリ:高校生のころ
高校生の頃。

私の通っていた高校は雪国にあったので、冬になると体育館の屋根の雪下ろしという重労働が、男子生徒に課せられていました。

体育の時間、あの薄ーいペラペラの体操服一枚で、体育館の屋根に上って雪下ろしをするのです。
それはいかに高3といえども、容赦なく。

「マジかよー。」
「信じらんねーよ。」
「受験生だぞ。」
「風邪引いたらどうすんだよ。」

口々にそう叫ぶ男子生徒の願いなど、届くはずもありません。

「まあ、お可哀想。」

私たち女子は、ただただそう言って差し上げるしかなく…。
くすくす。

ある日のこと。

それは体育の時間ではなかったのですが。
何かの時間が、急遽自習になって。

頃は冬。
当然グラウンドには、膝丈ぐらいまで、雪が積もっております。

気が付くと、教室にいたはずの男子生徒が、ひとりふたりといなくなっていく。

「???」

不思議に思っていた私。
誰かが、窓の外を見て言いました。

「ばっかじゃないの。」
「は?…」

なに、なに、なにが起こったの。
慌てて窓の外を覗いてみると…。

なんとそこには、あの薄ーいペラペラの体操服を着た集団が。

よーく見ると、手に手にグローブやらバットやらを持っています。

「なにやってんの。」
「見たとおりよ。」
「えっ。まさか、ソフトボール?」
「正解!」

ええっ。
ソフトボールってあなた。
膝まで雪に埋もれてるんですけど。

そのうち彼らは、雪の中で本当に始めちゃったんです、ソフトボール。

何なんでしょうかねえ。
雪下ろしには、あれほど抵抗していた彼らがねえ。

それにしてもまあ、雪の中を駆け回る犬たちのように、なんとも楽しそうなこと…。





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Last updated  2008.11.08 16:17:44
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