|
カテゴリ:小学生のころ
小学生の頃のお話。
当時習っていたピアノの音楽教室では、年に一度大きなコンクールがあって。 県大会・地区大会…と進んでいけば、全国大会に出場できるのです。 そういうことには全く無欲だった私。 なぜか運よく、県大会で入賞をいたしました。 次なるは地区大会。 近隣の県の方々が集まるわけですね。 季節は冬。 北国のことですから、寒いったら。 指なんて動きゃあしないのよ。 「どうすんのよ。」 寒いうえに極度の緊張で、もう体はガタガタ震えだし。 「無理無理。絶対無理。こんなんじゃ弾けないって。」 そう思いながら、舞台袖で順番を待っていた私。 無様な姿を見せるくらいなら、帰ってしまおうかとも思っていたその時。 聴き慣れた曲が…。 コンクールですから、同じ曲を何人も弾くわけですね。 私が弾く予定の課題曲が流れてきて。 不思議ですね。 その曲を聴いた途端、体の震えがピタッと止まっちゃったんです。 もう震えるどころか、スーッと落ち着いちゃって。 結局、自分の番になった時には、すっかり自分のペース。 緊張を解くきっかけって、どんなところに転がっているか分からない。 じゃあもしかしたら、受験生は勉強をすると落ち着くのでしょうか。 いやいやいやいや。 そんな単純なことにはならないでしょう、いくらなんでも。 結局、地区代表にはなれませんでしたが、入賞することはできました。 でも、当の私ってば。 すっかり諦めて、さっさと帰っちゃったものだから。 代理の方がステージに上がって、賞状を貰ってくださったのだとか。 まったく、いったいどこまで…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[小学生のころ] カテゴリの最新記事
|