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カテゴリ:高校生のころ
高校生の頃のお話。
といっても、私の話ではありません。 高校の友人から聞いた話です。 高校の同級生に、ちょっとばかし裕福な男の子がおりました。 彼は中学生の頃、女の子にとても人気があったらしく。 当然バレンタインになれば、チョコレートを持った女の子が…。 ある年、何人かの女の子が一緒に、彼の家へチョコレートを持って訪ねて行ったそうな。 「ピンポーン」 「はいはい。」 出てこられたのは、彼のお母様。 バレンタインのチョコレートを持ってきた旨伝えると、どうぞどうぞと家へ招き入れられた。 立派な応接間に通されて、お母様と話すこと○十分。 家族のことやらなにやら、根掘り葉掘り聞かれて。 帰りにはお菓子のお土産まで下さったとか。 「また、いらっしゃいね。」 「はい、さようなら。」 帰り道。 皆、気が付きました。 「私達、何しに行ったの?」 「…。」 よくよく考えてみたらば、当の本人に会ってないし。 ・・・・・・・ 「それ、ホントの話なの?」 「本当だって。」 ふーん。 なんだか脚色されてるような気もしますが。 たとえそうであっても…やるわね、母。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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