2009/01/12(月)22:40
生と死と法と読書。
しばらく活字離れしていたのですが、年末年始はちょっと頑張りました。
まずこちらから。
よしもとばななには珍しい、衝撃の結末!というレビューを読んで買ってみました。
なんとなく同じ調子の話が続いていたので、どんな風に変化球なのかワクワク。
結果、どこかで見たような結末ではあるけれど、この文体と展開からつながっていくとは
思わず、しっかりびっくりさせられました。
しかし私、こういう夢を見たことがありますよ(以下ネタバレします)
自分は普通に平和な生活をしているのですが、やけにまわりのみんなが優しくて、
チヤホヤしてくれて、すごーく幸せな反面不安になってくるのです。
「どうしてこんなにみんなが親切なんだろう」という思いからふと「もしかして
もう私は死んでいるのでは?ここは天国だから、みんなが優しいのでは?」という
ことを思いつく。そして旦那(夢の中の)を問い詰めると困ったような顔をして
答えない。どうして私は死んだの?せめて理由を教えてよ・・!と叫んだところで
目が覚めました。そんな夢を思い出すような結末でした。
「本屋大賞」受賞作が文庫になったので一緒に購入。
でも私には合いませんでした。大仰な文章はどうも受け付けない・・。
お友達に借りて読破。猟奇的殺人犯によって、女性が次々と犠牲になる・・というのが
始まりなのですが、もう怖くて怖くて、夜中にひとり怯えながら読みました。
特にそういう描写がこと細かに描かれていた上巻が怖かったです。
結構似たような犯罪ありますもんね。そのあたりがかなりリアルでした。
続けて読んだコミックスがこれ。訳あって自殺を繰り返す女性と、不幸な生い立ちから
人を殺してしまった死刑囚のお話です。ラブストーリー風に見えますがそうでもなく、
模倣犯の次に読んだため気持ちが余計に沈む・・。ここでも被害者と加害者の
深い溝が描かれています。
そう、たとえば自分が被害者の遺族だとして、加害者に対して「もういい、
もう充分反省したのだから」と思える日など永遠に来ないだろうということ。
どんな事情があり、変化があろうとも。
で、今日観たドラマが「ヴォイス~命なきものの声」ですから。
やけに連鎖してます。
次はこれを読む予定です。貸してくれたお友達には「風が強く吹いている」を
お返しに貸し出してきました。
これの映画化・・中村優一くんは何役なのかと調べてみたら、やっぱり王子!
あー・・・まぁ・・・・ハイジでも走でもムサでも(?)ないだろうしやっぱ王子かぁ・・。