昨日に引き続き、アホみたいに暑いシドニー 最高気温40度記録しているらしいです。どうりで。。。 うちにはエアコンはないけども、1階はかなり涼しいので、午後はどこにも行かずに家に篭っています。(でももちろん暑い・・・)
今日は昨日より暑くなることは分かっていたので、八百屋でたんまり買っておいたフルーツで、ダーにフルーツサラダを作らせ、しっかり冷やしてにいただいてます。おいしぃ~
TVでダラダラとAustralian Openを見たり、本を読んだり。ところで3週間の休み中、ダーの家でつまらないクリスマスを過ごしてた時とか、日本への飛行機の中や移動時間を使って、実は結構本を読みました。忘れないうちにUPしておこうっと。
桜雨 (坂東 真砂子)
子猫殺しで話題になった作家の本。この方の小説では「死国」を読んだのみだったので、ホラー作家かしら、と単純に思っていたのですが、全然違いました。「桜雨」は(一言で言えば)愛憎の話。なかなか読み応えあり、話もおもしろかったし文章も結構好きなタイプ。猫殺しは気に入らないけど、作家としては筆力のある方だと認めざるを得ないです。
分身 (東野 圭吾)
東野さんの本を読むのは久しぶり。相変わらずおもしろくて、一気に読めてしまいました。人間クローンの2人の少女の話だけど、世界のどこかで人間クローンって絶対もういるんじゃないか、なんて思ってしまいます。
悪意 (東野 圭吾)
続けて東野さんの作品。語り手が替わりながら話が進んでいく手法。いやー やはりおもいしろいですね、彼の本は。最後の方のどんでん返しにはビックリしました。どんでん返しが無くてもそのままおもしろかったのですけど、意表を着かれました。
椿山課長の7日間 (浅田 次郎)
浅田さんの作品は全部読んでいます。まぁ似たような話が多いときもあるし、「これ、思い切り泣かせようとしているな」と言う箇所が明らかにあるので(で、絶対泣いちゃうのだけど)、たまに食傷気味に陥ります。でもやっぱり好きな作家さん。この話は前から話題になっていたし、映画化にもなるので今更あらすじは省きますけど、椿山課長以外のもう2人のサブ・主人公の話も素敵です。でも一番魅力的な人物は、椿山課長のお父さんかな。
流星ワゴン (重松 清)
重松さんは、受験の国語試験で使われる事の多い作家さんらしいです。それだけ文章・話の構成ががしっかりしている、ってことなのでしょう。これまで読んだことのある重松さんの本は、40歳代の男性が主人公&中高生の子供がいる家庭、イジメが題材という設定が多く、この話も設定は似ています。でも彼の作品の中で一番好きかも。決してハッピーエンディングではないけども、サバサバしていて、多分大丈夫なんじゃないかな、上手く行くだろうな、と思わせられます。(これも映画化されたっけ?)
14Teen (石田 衣良)
直木賞を取られてから話題になっている割には、実は1冊も読んだことなかった。というのも、ドラマで「池袋ウエストパーク」を見て、ちっともおもしろくなかったから。主人公(長瀬くんがやってたね)、なんかいつもヤル気なくて「うぜー」って感じで。自分が18歳前後であれば、それなりに共鳴できたかもしれないけど。
というわけで、この方の本はちっとも読む気にならなかったのだけど、ねこたまねぎさんが「オススメの作家さん」ということで、ちょっくら読んでみました。しかもこれで直木賞取ってるし。でこの本、かなり良かったです。14歳の男の子ってこんなこと考えて行動して感動してんのね。私は男の子じゃなかったけど、分かるわかるこういう焦燥感、みたいな。とてもキラキラ眩しい14歳のお話、涙もほろりと来るし、心がちょこっと浄化されたようになりました。あれだなー 山田詠美さんの「僕は勉強ができない」とそろえて、今の中学生・高校生に是非読んでもらいたいです。
長くなりましたが、最近読んだ本の覚書及びつたない書評でした。
今から辻 仁成さんの「白仏」読みまーす。