カテゴリ:旅日記
2つ目の都市はシチリア島、パレルモに泊まる。 この都市では駅に近づくほどに町が古くなる。 ヨーロッパはアジアと違ってキリスト教の整然と整った イメージがあったが、あきらかにキリスト関係でない聖人像や 口から水を出し続ける変なおっさん顔の噴水や、全然かわいくない どちらかといえば怖い顔の天使像なんかが都市のいたるところに 普通に立っている。道祖神やお地蔵さんお遍路の道しるべの石像 はたまた二宮金治像や西郷どんの像を使った魔界都市的なストーリー って結構あって、怖いと思っていたけど、今思えば全然こわくない。 シチリアの町の色んな石像たちが動いたり目が光ったり、 石像を冗談で動かしてしまうと封じてあった魑魅魍魎がどっと 出てくるなんてのを想像するほうがよっぽど怖い。 そしてシチリアの南側、アグリジェントの神殿の谷。 ギリシャの柱が落ちて砕けて転がる広大な地。 こちらは人の息の届かなくなって海と丘陵と遠くに 遺跡のような町が見えるその狭間で風通しがよくて気持ちいい。 屋根を支えるのをやめた柱が今は空をささえている。 帰り際、遺跡も町も道も私たちも全部が夕陽に染まった。 オレンジピンクと影の黒の2色の世界になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.06 22:30:58
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