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カテゴリ:韓国映画
2007.10.25本国公開 公式HP
出演:ト・ジウォン、ソン・ヒョンジュ、パク・サンウク 英語題:Punch Lady 結婚してから13年間、格闘家の旦那から暴力をうけ、顔色を伺いながら、いきてきたハウン。 あることをきっかけに、夫に宣戦布告をして、異種格闘のリングで戦うことになる。 果たして、殴られるばかりで気の弱い、ましてや、格闘なんて、まったく経験のない主婦の彼女は、夫に一撃を加えられるのか。。。 スカッとしそうな題なんだけど、私は、泣けてきて、泣きながらみてました。 何で、殴られても逃げないんだ、っておもうとおもうんだけど、長年、暴力を受けていると、もう殴られた当たり前、私が悪いからっておもってしまうって、聞きました。ここにしかいる場所がないって、おもったり、その後優しくされて、やっぱり、愛されているから、そういうことをするんだ…っておもっちゃったり。でも、愛する人を病院送りにするまで、殴りません。パートナーに殴られる方、あなたは人に殴られるような悪いことなどなにもしていません。 そんな姿をずーっと見てきた娘が、すっかり、ひねくれちゃって。それも、悲しくて。 まだ、韓国(もしかしたら日本にも)には、男尊女卑の思想が残っていて、家庭内暴力に対しても、女房が悪いから、しかたない、という考えがまだ根強く残っていたりして、そういうのも悲しかった。 いろんな思いを経て、言いたかった事は 『私だって、人間なんだ。』 って、人間性をとりもどすことだったんだよね。 それは、勝っても、負けても、彼女はそれを手に入れたとおもいます。 夫とリングで戦うことによってしか、手に入れられなかったのも、悲しかったな・・ でも、救いは、先生^^その風貌で、辛すぎなくしてくれました。 パンチ・レディ(PunchLady)DVD (2Disc) (+英語字幕) あらすじと感想~ネタバレ~ 毎日のように殴られて、娘までにも馬鹿にされて。でも、娘がゴルフの棒で殴られそうになったとき、思わず、フライパンで殴って、気絶させてしまう。それで、オロオロしちゃうぐらい気がよわいんだよね。 で、そのせいで、夫に@@刑務所におくられてしまうんだよ。それでも、出てきて一番に心配するのは、今晩のおかずで、買い物に行かなきゃ。。。って、迎えに来た娘をあきれます。 でも、そういう心理状態なんだよね。ちゃんとやらなきゃ、また殴られる。 さすがに見かねた友達が、二人を家に家賃を払うってことで、二人を家に迎えるんだけど、その安い家賃も払えないくらい、仕事ができないハウン。 オーダーの間違えばかりで、しかられてばかり。。。それをみていた、客がそれを次々と引き受けるんだけど、その人は、昔の恋人だった。。。 彼は、彼女に、彼女を夫と戦うから見にきてくれと、チケットをわたす。 彼は、そんなことをするような人じゃないのに、なんで。。。と思いながら、見に行く。 そこで、夫に殺されてしまう彼。。。 たぶん、彼は、ハウンを助けにきたんだよね。その姿にハウンは、記者会見に乗り込んでいって、夫とリングで戦うと宣言する。 大変なことをしたと家で震えていたハウンのもとに、その死んだ彼から荷物がとどく。 それは、二人でとってたくさんの写真と、13年間渡せないでいた指輪。 そして、約5000万円もの生命保険の受け取り人になっていた。 泥棒を追いかけて事故にあってしまい、早くに父親をなくしたハウンは、その力強く泥棒を殴る父親の姿を鮮明に覚えていて、ファザコンでもあったんだとおもうんだよね。 だから、優しい感じの彼じゃなくて、つよい格闘家の今の夫を選んだ… その自分を責め、そのために死んでしまった元彼のためにも、ハウンは戦うことを決意する。 トレーニングをしようと、ジムにいっても断られ、目に入ったところに頼みに行くと、受けいえれてくれると… が、その先生、実は、子供たちをあつめて、放課後の託児所みたいなところを作ろうとおもっていただけで、彼女があのテレビにでていた妻だと知ると、引いてしまう。 …が、彼女から、勝ったら1000万といわれ、一文無しの先生、引き受けることに。 それから、先生、これじゃまずいと、格闘ジムに入門、それを、ハウンにおしえる日々。 最初はお金のためだったけど、だんだん、先生、惚れていっちゃうんだよね。 みんなにひどいことをいわれながら、それでも、自分を取り戻すため戦う準備をしていくハウン。 その中で、母親が癌だとしる。ショックでなきじゃくるハウンに母親は、ハウンが見ていた真実を語る。 父親がなくなったあの夜、父親が殴っていたのは母だった。そして、それをハウンも、見ていたんだと。ハウンが夫に殴られていると知って、全部自分のせいだと、いてもたってもいられず、田舎からでてきたんだんだね、きっと。 そうじゃないかなっておもってたんだけど、やっぱり、これも悲しかったな。 最後に、夫を向かい合い、"あんたは、人間じゃない"といって、リングで戦うことを宣戦布告する。 そのリング。でも、ハウンは、長年のトラウマで、一発殴られると、夫が殴るまねをしただけで、逃げ出してしまう。リングの中をにげまわるハウン。 目をつぶっちゃだめだと、先生にいわれる。 それをしとめようと夫から繰り出されたパンチをよけることができた時、ハウンの目がしっかりと見開いた。よけることができるんだ、殴られてばかりじゃないんだ。 それにおどろく夫。パンチを見舞う。不摂生がたたってか、夫のほうの体調は万全でない。(プロじゃないね。最悪) それでも、3R. ハウンは攻撃をまともに受けて、リングに倒れてしまう。 2度、3度。それでも、たちあがる姿に、観客も声援をおくる。 その姿にひるむ夫。先生直伝のロシアンフック。そのまま続けざまにパンチとキック。 そして、最後は、あこがれていたハイキックをお見舞いして、リングに沈める。 負けが決まったあと、ほざく夫に、にやりと笑みを見せるハウン。 アパートも親権も手に残ってよかったです。お母さんも手術を受けてくれたし、娘の信頼も取り戻せたようだし…でも、けんかはするよね^^ 先生も、格闘の才能がないなりに、努力でテコンドー黄帯^^ 何より大事なのが、笑顔。笑顔を取り戻せたってことだよね。 リングっていうのは、大げさだけど、人は幸せを手に入れるためには、怖がっていないで、立ち上がって戦わなくてはならない時もあるのです。自分がダメだとおもわないで、自分だから、できるっておもわないとね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月09日 13時40分57秒
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