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夢先生の玉手箱-annex

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カテゴリ:子供の気持ち
5月は修学旅行を実施する中学が多く、
「先生お土産買ってきたから食べて下さい。」
と言って生徒たちが次々と「生八つ橋」を届けてくれる。
昔は、「あん」だけで「お○べ」が有名だったが
今ではいろいろな会社が生八つ橋を作り
味も抹茶が加わり、最近では苺も登場した。
それでもまだ、もみじまんじゅう、にはおよばないが(笑)
母は京都育ちで、私も小学校を卒業するまでは、
毎年大文字焼きを祖父母の家から数分のところで見ていた。
京都には有名なお菓子がたくさんあるのに、
どうして皆「生八つ橋」を買ってくるのだろうか?
14、5歳の感性に訴えるお菓子なのだろうか????
と、幼いときから、かま風呂ファンの私は思う。(笑)

修学旅行と言えば、行く前からいろいろある。
特に小学生は、誰と一緒の班になるのか、班決めが、最重要課題だ。

6年生のJが、珍しくレッスンの開始10分前に浮かない顔をしてやってきて、
「先生、修学旅行って行かなくてもいいの?」
と、言ってきた。
「どうして?病気とかで行けない人もいるだろうけど、
 また、何かあった?」
Jは4、5年生の時に、一人の女の子を中心としたグループから、
いじめというか、いやがらせを受けていた。
学校に行かなくなるのでは、とお母さんは心配していたが、
別のグループに入れてもらい、学校へは楽しく通っていた。
一度、JとJにいやがらせをしている女の子、先生で話し合う機会があり、
先生が、その女の子になぜ、Jに意地悪をするのかと尋ねたところ
かわいこぶってて、むかつくから。
という返事が返ってきたという。
確かにJは、目鼻立ちが大きく派手な顔出ちをしているし、体格もいい。
おしゃれが好きで、通学の洋服のコーディネイトも工夫をしていた。
本人は、同じことをしても自分だけ先生に注意され
目立つから損だと、いつもぶつぶつ言っていた。
本人は目立ちたくて、目立っているわけではないので、
単なるその子の言いがかりなのだが、
Jは、自分から「ごめんね。でもそんな風に思ってないから」と
謝ったのだと言う。

それ以来、その子の嫌がらせは、止んだと聞かされていた。
「修学旅行の班にJだけ入れてもらえなかった。」
何を考えているのか担任は、自分たちで班を作るように言い、
当然のことながら、普段から仲のいい子が集まって班を作った。
Jはいつも遊んでいる仲のいいグループに入れると思ったのに、
班の人数が決まっていている為に、暗黙の了解のようにJは外され
一瞬の間に行き場を失ってしまったという。
そして立ちすくんでいるJに先生は、
人数に空きがある普段Jがあまり口をきかない子たちの
グループに入るように言ったという。

「行ってもつまらないよ。」
「ねぇ、その子たちがどういう子かわからないんでしょ?
 どうしてつまらない、って決めつけるの?
 つきあってみなくちゃわからないんじゃない?」
「でも…おとなしそうだし合わなそう」
「向こうだって、派手なJとは合わなそうで嫌だって思ってるかも」
「えっ」
「Jがその子たちのことを、よく知りもしないで
 おとなしそうでつまらない子と決めるように
 向こうだって、Jのことを派手でうるさそうな子
 だって思っても不思議はないでしょ。
 それに、修学旅行に行かないと、卒業アルバムの班写真のところに
 一人だけ顔だけの丸い写真で載っちゃうかもよ。後悔しない?」
「それは、嫌かも」

翌週もJは、早く教室に来た。
しかし、その顔は先週と違って笑顔だった。
「先生、先生の言った通り班調べを一緒にしたら、
 面白い子もいたし、優しい子もいた。楽しいよ。」
「付き合ってみなけりゃわからないでしょ。」
「うん。一人だけ外されて悲しかったけど、新しい友達ができたから、いいや」
「そうそう。
 外されなければ、その人たちとは友達になれなかったのだから、
 よかったんじゃない。」

卒業後の今でもそのグループの一人とは
通っている中学が違っても、休みの時には、一緒に遊んでいるという。
Jは、この出来事を振り返って
自分だけ外されたことに傷ついたが、
友達、というものが、どういうものかがわかったし、
自分に自信をつけてくれた
大きな出来事だったと言った。

生徒一人一人が、辛い思いを抱える。
辛い思いを乗り越え、その経験をバネに成長していくためにも
柔軟で強い心の育成をサポートしていきたいと思う。







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最終更新日  2008年05月30日 13時21分09秒
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