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無衣のRS冒険記録♪♪♪

子守唄ー出会い

~♪♪
どこからか聞こえる優しい歌声・・・
兵士「カヤ様~カヤ様~」
カヤ「・・・んっ・・・」
狐のような耳がピコット動く
兵士「あっ!カヤ様ッ!!そろそろお時間にございます」
カヤ「わかったわ直ぐに行くといってちょうだい」
ザッザッ・・・去って行く兵士
カヤ「懐かしい夢を見ていた気がする・・・」
そう呟くと、立ち上がり長刀をもち歩き出す。その後姿はとても美しく武器なんて持っていなければ戦うとは思えないほど美しい肌。
そう・・・人々の命思いが儚く散る戦場へと赴くのであった・・・自分たちの自由を勝ち取るための戦へと・・・
ウォォォォッ~~~!!
それから数日後戦は終了した。戦といえるものでもなかった・・・一方的な虐殺
カヤが走り抜けた後にはもう決して動くことのない人形がいくつも転がっていた・・・しかし、たった一人では戦況も覆す子など到底不可能。一緒に戦った仲間たちは今生きているのかどうなったかはわからない・・・・

風は唸り、大粒の雨は容赦なく海を叩きつける・・・
一瞬、稲光があたりを照らしたかと思うと地が揺れるほどの落雷音が鳴り響く。
捕虜船船員「船長~!!!もうだめですこの船は沈みます!」
船長「しかたない、全員対艦!捕虜どもはほうっていけー」
その船の中牢に入れられているカヤの姿があった。
カヤ「・・・・」
彼女は何も言わずずっと前をにらみ続けていた・・・


ラグール「聖上~!!海岸に奴隷船が難破した模様!」
クーヤ「なんだとっ!直ちに兵士を連れて生存者の救出にいくぞっ!」
威厳がる言葉で王は発言する・・・そうこの後の運命もしらずに・・


船員「ゲッホゲッホ・・・た・・・たすかったぁ・・・捕虜たちは?」
船長「しったことかっ!あんなやつら死のうがしったことではない」

そしてまた稲光があたりを照らす。
ピカッ!ゴロロォォォ~・・・・
そして岩の上に立つ一人の女性。
船長「あ・・・あいつは・・・」
その女性は不気味に微笑むと走り出す・・・その後には鮮血・・・人かもわからなくなったものが飛び交う・・・

クーヤ「ここか」
レイフォル「はい」
ラグールの部下豪傑レイフォルが答える
ラグール「聖上!あれを!」
稲光の中死体の山の上に立ち尽くす女性。そして・・・彼女はその声を聞いた後に意識を失った・・・

クーヤ「ラグール!彼女の様子はどうだ?」
政の仕事をしながら話す
ラグール「ッハ!まだ目を覚まさない様子ですが念のために牢で寝かしております」
クーヤ「そうか・・・・話したいことが山ほどあるのだが・・」
そのとき突然部屋の入り口から声がした。
?「ちょうどいいですわ。私も話したいことがありますの。」
ラグール「!!」
突然の声。
そこには一人の女性がくつろぎながら、炉にくべられている茶を勝手に飲んでいる。
クーヤ「いつのまに・・・」
クーヤ「いる気配どころか、部屋に入ってくることすらきづかなかった」

レイフォル「ッチ兵士のやつらはなにをしてやがった」
?「ん~?あの人たちなら、ちょうっとお昼寝していますわよ」
ラグール「・・・彼らになにを?」
?「中に入れてくれなかったから、ちょっとだけ眠ってもらいましたの」
レイフォル「・・・・・」
?「あら?きてくれって言っていましたのに、そんな物騒なものを抜くつもりですの?」
レイフォルが腰の剣を抜こうとしていた。
レイフォル「そりゃ、お前さんしだいだ。少しでも妙なまねしたら、容赦なくぶった切らせてもらうぜ」
クーヤ(あの船の生き残りか。あの首輪からして、この娘は・・・)
?「貴方がこの国の皇様ですの?」
?「カヤと申しますわ。お助けいただいて、とても感謝していますわ」
クーヤ「・・・いや、礼はみんなに言ってやってくれ。ほかのものたちは気の毒だった」
カヤ「そうですわね・・・」
カヤ「結局生き残ったのは私だけになってしまいましたわ」
ラグール「ほかに何名か生き残っていたはずでは?」
カヤ「あの方たち?・・・あの方たちなら死んでしまいましたわ」
レイフォル「死んだだと!?」
カヤ「ふふっ・・・・・」
娘が何か言いかけたときだった。背後が蜃気楼のようゆらりと揺らぐ。

それと同時に娘は身を屈める。
突然一筋の閃光が娘の胸元をかすめた。

ロイ「・・・・・」
クーヤ「ロイ!?」
カヤ「あら、危ないですわよ」
突然クーヤの弟分ロイの襲撃。
残像しか見えないロイのきっさきが娘に襲い掛かる。
が、驚くべきことに、娘はそれに驚いた様子もなく平然と避け続けた。
ロイ「殺―ッ!!」
ロイが大きく踏み込んだ。
娘は「トン」と飛び退くと―
カヤ「あげますわ」
そう言い、炉にくべていた湯壷をロイに放り投げた。
反射的にそれを叩ききると、煮えたぎった熱湯が頭上に降り注ぐ。
ロイ「チィ―!!」
外裳を脱ぎ捨てると同時に、それで熱湯を弾き飛ばす。
これがほんの数秒の出来事だ・・・・
クーヤ(ロイのあの動きを軽くあしらうとか・・・この娘いったい・・・)
カヤ「お上手お上手」
明らかにからかっている拍手。
がロイは興奮することなく不適な笑みを浮かべている。
ッ―
カヤ「・・・・・」
いつの間にできたのか。娘の胸元には雫の垂れた一本の赤い筋がうっすらと浮かび上がっている。
娘はそれに気づくと指先ですくいペロリと舐めた。
カヤ「威勢のいい坊やですわね」
カヤ「でも・・・・」ミシッ―
彼女の指先がこわばり、つめが鋭く伸びる。
カヤ「これ以上のおいたは、しぬことになりますわよ?」
相変わらず釈然とした態度でそう微笑む。しかし、その周囲にはチリチリと張り詰めたいやな感じがにじみ出ていた。
ロイ「俺がか?それとも・・・・おまえがか?」
クーヤ「何打このにおい、妙に焦げ臭い」
レイフォル「熱チチチッ・・・あの女も火神かよ」
火神―その気質と能力は、戦においてもっとも本能を発揮する。
とくに火神どうしの戦いはすさまじく・・・・両者が火だるまになり共倒れするといううわさもある。
クーヤ(たしかロイも火神・・・ということはチリチリはチリチリでも、この感じは・・・ッ馬鹿どもがここを丸焼けにするつもりか!!)
ロイ「オォォォォ!!」
カヤ「・・・・・・」
クーヤ「いかんっ!!」
ロイが娘に飛び込むと同時に、二人の間に割り込むと、それを受け止める。
クーヤ「双方それまでだ!!」
レイフォル「ヒュ~、すげぇ・・・」
クーヤ(ハァハァハァ・・・あぶなかった。無意識にやったとはいえ寿命が縮まった)
クーヤ「刀を納めろ。まずは、話を・・・」
ロイ「殺―ッ」
クーヤ「い!?お、おいこらま・・・・・」
クーヤ「ぐふっ」
レイフォル「・・・・総大将、だいじょうぶですかい」
クーヤ「ッッ―こやつ等お互いに私を盾にしてくれたぞ」
ロイ「ぉぉぉぉぉぉッ!!!!」
ラグール「聖上、ここは私に」
クーヤ「ああ、頼む。遠慮はいらんぉ・・・・・ッッ~」
ラグール「御意に」
ラグールはうつむくといつの間にか持っていた桶の中身を二人めがけてぶちまける。
ロイ「うぷ!?な・・・・何をする!」
クーヤ「頭は冷えたか?」
ロイ「あ、兄者・・・?とめるな兄者、この女が何をしたかわかっているのか!?この女はほかの生き残ったやつらを残らず殺したんだぞ!」
カヤ「・・・・・」
ロイ「その女がここまで忍び込んできた。やるには十分だ」
クーヤ(みなごろしに・・・・?)
カヤ「・・・・・・」
クーヤ「何故だ?」
カヤ「当然の報いですわ。あの人たち鎖につながれた私たちを誰一人助けようとせず、さっさと逃げ出すんですもの。だからみんなと同じ苦しみを味わってもらいましたの」
そういいつつ指先で何かをつまむ仕草。
カヤ「ふふっ、みなさんもだえるほど喜んでくれましたわ」
クーヤ(喉笛をつぶしたか・・・)
カヤ「それで、私はどうなりますの?」
カヤ「捕虜にした国に引き渡す?それとも、ここで切り捨てるおつもり?」
クーヤ「ほかにこの国の民を手がけたりは・・・」
カヤ「ごらんの通り、恩人とも言える人たちに手を出すほど思い知らずではありませんわ」
クーヤ「・・・・そうか。ならばほかの者にしたことは問わないでおく。厄介ごとをおこさいと約束してくれるのなら、束縛、干渉するつもりはない」
クーヤ「船は沈み搭乗者は全員死亡。仮に生き残りがいたとしても誰もしらないみていない。みんな依存はないな?」
ラグール「仰せのままに」
レイフォル「ウィッス」
ロイ「兄者がそういうのなら・・・」
クーヤ「よし、これで後は自由だ。いずことなり好きなところにいくとするがいい」
カヤ「ふぅん。寛大な皇様だこと。てっきり下賎なものの分際でと、バッサリくるのかとおもいましたわ」
クーヤ「同じ人に、位は関係なかろう」
カヤ「ふふっ、ずいぶんと綺麗ごとを仰るのね」
クーヤ「綺麗事・・・」
カヤ「ハチミツのように甘いですわ」
クーヤ(たしかに・・・そうかもしれんな・・・)
ロイ「・・・・・」
カヤ「あら、どうしたのボク。そんなに怖い顔をして?」
ロイ「次に・・・・もう一度兄者を侮辱してみろ・・・必ず・・・オマエを・・・・殺してやる・・・・」
カヤ「ふふっ、褒めて上げましたのに。私ハチミツも、ハチミツのように甘い殿方もきらいではありませんわよ。特に、紅皇蜂のような蜜の殿方は・・・」
クーヤ「?」
ロイ「フン・・・・」
カヤ「さて・・・と。それではお言葉に甘えて自由にさせていただきますわ。あ・・・・でも、困りましたわ」
クーヤ「ん?」
カヤ「自由にしてもいいとは仰いましたけど、今夜の床も、路銀もないのでは飢え死にしてしまいますわ。ああ、ほんとに困りましたわ」
クーヤ(なんかこっちに聞こえるように独り言を言ってる気が・・・しかも意味ありげな視線で・・・)
クーヤ「あ~・・・っと、これも何かの縁だ。わずかばかりだが路銀を・・・」
カヤ「そんな施しは受けられませんわ」
クーヤ「何?」
カヤ「だって私それに答えるようなことは何もしてませんもの」
クーヤ(うけられないとは・・・・ならどういうつもりなんだ)
カヤ「それに、命をすくっていただいて恩義を返さない、恩知らずにはなりたくありませんわ」
クーヤ「何を言いたいんだ?」
カヤ「そうですわ。私を雇っていただけませんこと?私こう見えても傭兵ですの。戦場では役立ちますわよ」
クーヤ(娯楽や戦で、戦いを養うことで従属されたもの・・・か。どうりで先ほどの身のこなし・・・女性なふくよかさはあるものの、余分な肉もない、しなやかな体だ。そして、あの美しい肌だ。傷ひとつない。殺し合いを日常としている傭兵なのにだ。すなわち傷を負うことなく、ここまで生き延びてきたと言うこと。)

カヤ「それで、どうしますの?助けてもらって、ハイさようならって恩知らずなこともしたくはありませんし・・・・今ならやすくしときますわ」
ラグール「お断りいたします」
カヤ「あら、どうしてですの?」
ラグール「このけんの生き残りがいると知れれば、捕虜国の間でいざこざがおきます。騒動の種はまくべきではありません。」
カヤ「たかが傭兵の一人や二人、ばれませんわよ」
ラグール「未熟とは言えこの国のロイを軽くあしらうものが、たかがとは思えませんが」
ロイ「未熟は余計だ」
ラグール「嘘か真か。こんな話を聞きました。数年前、まだ幼さの残る少女が覇者に君臨したそうです。ですが、あまりに強すぎたために恐れられ、死組として戦場に送られた。しかし、それでも少女は生き残り、今でも戦場から戦場へと渡り歩いていると・・・・。その少女の名までは知りませんが。うわさでは絶滅したと言われる一族の生き残りかと。そう・・・貴方と同じ一族にの・・・」
カヤ「あら、それは偶然ですわね

ラグール「そういうことにしておきましょうか。いずれにせよ火種は御免お引取り願います」
カヤ「だそうですけど・・・・皇様はどうお考えで?」
クーヤ「私か。」
カヤ「決めるのは下っ端ではなくて、貴方様ですもの」
クーヤ(ラグールの言うこともあるが・・・今は戦力が必要だ。しかもロイと渡り合えるものなら、ぜひともほしい)
クーヤ「・・・・いいだろう・・いや・・・ぜひお願いしたい。今回の件、カヤの素性に関して機密とする。いいな?」
一同「御意」
クーヤ「それでは・・・・」
アイラ「何ここ今朝綺麗に片付けたばかりなのに!」
突然、クーヤの引き取った娘アイラが叫ぶ
アイラ「こんなにビショビショで・・・こっちは何か焦げてる・・・この巻き本高いのに・・・これも・・・あ~、あっちも・・・・・」
一同「・・・・・」
アイラがすごい形相でにらむ・
アイラ「誰・・・?」
一同「ビクッ!」
張り詰めた空気に全員が硬直する。
アイラ「こんなコトしたの、誰ですか!?」
クーヤ「い・・・いやそれは・・・・なぁ」
レイフォル「・・・・・」
ラグール「・・・・・」
カヤ「・・・・・・」
いっせいにロイに視線が集中する。
ロイ「あ?あぁ?俺?」
アイラ「ロイさん・・・・」ギリギリギリ・・・・
ロイ「まってまってくれ。そいつはあの女が・・・・い・・・・いない・・」
レイフォル「く・・・くるんじゃねぇ・・・こっちを巻き込むな」
ロイ「兄者・・・・兄者・・・?どこえいったんだ兄者!」
アイラ「・・・・・」
ロイ「ま・・待て・・・話せば・・話せばわかる・・・・」

ロイ「あぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・」
そして悲鳴が響き渡った・・・

クーヤ「ん?」
カヤ「ふふっ。決して後悔させませんわよ」

第一話 出会い END


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