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テーマ:今日の出来事(287462)
カテゴリ:会計・仕事
昨日西武グループの元総帥の堤義明氏が逮捕された。
この問題は一言で言うと、「会社は誰のものか」というコーポレートガバナンス論を改めて世に問う事件だと思う。ライブドアVSニッポン放送しかり、最近コーポれートガバナンスをめぐる論点が多いように思える。 西武グループは日本一の大地主と言われる。都心のプリンスホテル用地などで、土地の時価評価額は今でも1兆円を優に超えるらしい。そのグループの中核企業が未公開のコクドであり、資本金約1億の会社ながら、超多額の銀行借入でこのグループ資産の大半を支配してきました。そのコクドの大株主が堤氏です。 「企業は誰のものか」というガバナンス論に照らせば、今回のケースはきっと「創業した堤家のもの」というのが世間の見方であるし、それが実態だと思う。 コクドの決算では、200億以上のの営業利益を単年で過去に計上していたようだが、堤氏の節税対策のために莫大な借入利息を支払うことにより経常利益を圧縮し、法人税納税額や相続税評価額を下げていたようです。 堤義明氏は絶対的なワンマン経営者だったようですね。恐怖政治が社内に蔓延し、西武社内では毒見がいるほどの天皇に近い存在だったようです。極端な秘密主義と暴力的な独裁体制ががグループの社内文化を化石化させてしまったようです。 ワンマン企業は右肩上がりの時はいいが、ほころびが生じると砂上の楼閣のように崩れてしまう。戦後の日本を支える名門企業であっても、信頼とブランドを失うとこのようになってしまうという歴史的な一幕だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 5, 2005 01:11:31 AM
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