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テーマ:仕事しごとシゴト(23668)
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入庁10年以内の若者がなります。
事務系職員のしたくない職種ベスト3に入る職種です。(あとは税金徴収と用地買収です) 私も昔、2年間やっていました。 あんまり知られていないこの仕事。ていうか、たぶん普通に生活してればお世話になることはまずないだろう生活保護。普通の人は興味ないかもしれません。 でも、あまり知らせたくない・・・・という国の思いもあるのかも。 だって、受けようと思えば誰でも受けられるし、国民年金の老齢年金の受給額より、生活保護の基準額の方が高いのです。 たぶん、そのことに触れるのはタブーなんだと思います。 ぶっちゃ毛、年金をかけずにいて、老齢年金がもらえないから生活保護を受けている人はたくさんいました。それぞれかけれなかった事情はあるのでしょうがそんなシステムがあっていいんでしょうか? 私が知ってるのは5年以上前の状況ですが、生活保護の受給額が突然下がったとか、年金が上がったとかいう話は聞かないので、この逆転状況はかわってないじゃないのかな。 不正受給も絶対あったと思います。婚姻関係にあるのに籍は入れず、母子家庭と偽って受給。車の所有、使用は禁じられているのに(そんなお金があればまずは生活費にあててくださいという理由)隠れて乗り回している。隠れてバイトして収入を申告してない。 疑わしいけど、証拠がなくてどうしようもできないことがたくさんありました。人間不信に陥るような出来事しかありませんでした。 でも、日々、驚きでいっぱい!!(前向き!) ケースワーカーになって最初に面接に行ったのが大きな病院の霊安棟の一室。そんなところで暮らしている人がいるとは・・・。(申請者の扶養義務者でした。) 次に行ったのが畦に立てた小屋。山奥でもないのに電気もガスも水道もありません。風呂もトイレもない生活。 最初の1週間で自分の知らない世界をたくさん垣間見ました。 ケースワーカーは罵声を浴びせられることも日常茶飯事。お金がもらえるときは低姿勢な人ももらえないと分かると手のひらを返したように態度が変わることも・・・。 育休で休みをとる前も担当が代わるのが気に入らなかったらしく、「ころころ産みあがって!」と70代の女性から言われました。この女性のためにかなり残業してきたのですごくショックでした・・・。 でも、生きた「人」相手の仕事なので、ひとつひとつケースが違い、やりがいのある仕事ではありました。役場の人、病院の人、民生委員さんなど保護世帯を支えている人との出会いはすばらしいものがありました。そういう意味では楽しい仕事でした。 ほんとはいつか、いろんなエピソードを守秘義務の範囲内で書きたいと思いましたが、やっぱりどろどろしすぎて読んでいて愉快なものじゃないですね。やめておきます。 でも、ケースワーカーは日夜保護者の権利を守るため、また不正受給を防ぐためひっそりと働いているのです。いろいろ言いたいことがあっても、現役ケースワーカーは声を出せないのが実情だと思います。がんばれ、ケースワーカーさん! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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