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カルテ番号 き・22(8) 母親としてよりも、世間体の延長で子供を考えていたのかもしれない。 両親がそれらしく振舞っていれば、子供も安心していると思っていた。 い、いや、実は思っていなかったのに、思い込もうとしていた。 間の接点がどんなであれば、子供は安心できるのか? 体裁ではない。 愛情しかないだろう。 「子供に対する愛情ですか?」 陽水は言った。 「う~ん、子供に対するでなく、子供を包む愛情ですね」 母親はその言葉に目が覚めるようだった。 「私は対していたのですね。包んでいなかった」 「それが解れば夫婦の問題は二の次です。 夫婦を続けようと別れようと問題ではありません。 夫婦でいる、いないは経済的な問題だと思って下さい。 経済的にやっていけるなら、自分の楽しい方を選んで下さい」 母親は確信した。 亮の症状は消える。 ここに来たのは亮の為ではなく、自分の為だ。 自分達の未来の為に来た。 それまで重くのしかかっていたモノが、急に溶けて軽くなった。 親としてどうあるべきか? そんな事は気付けば簡単な事だった。 形ではない。包む愛情さえ失わなければ、この先はどうにでもなる。 (登場する人物・組織・その他はフィックションです) (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。 治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。 ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して 18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/01/08 06:23:23 PM
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