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カルテ番号 め・3(9) 「先生、憶えていらっしゃいますか? 10年前、メールで相談料を払うと私が申し出た時の事」 院長は軽く頭を振った。 「すいません。全く憶えていません」 礼子は笑って言った。 「多分、そうだと思いました。 そして、今日、お会いして、確信しました」 礼子は思い出すように、ゆっくりと言った。 「先生とのメールは、数は少なかったけれど、とても私の心に染みました。 どうしてだろう? 何度も、自問しました。 そして、多分、先生は・・・どう言っていいのか・・・ 相手に負担にならないように、軽く答えてくれていたのだと思います。 軽いけれど、とても、深い、というか・・・。 重く受け止めれば、相手にも重さが伝わってしまいます。 だから、先生の軽さは、優しさだと思っています」 院長は照れたように笑った。 「それは、かいかぶりかもしれませんねぇ。 私は、軽佻浮薄の生き方に憧れていますから・・・。 それに、単なる忘れん坊です。 日常生活に支障があるくらい、忘れてしまいます。 明木さんの事は思い出しましたが、相談料の事は忘れてしまいました。 メールだけの相談なんて、通常は、いらない、と答えるだけなのですが・・・」 (登場する人物・組織・その他はフィックションです) (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。 治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。 ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して 18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/11/25 07:20:14 PM
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