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カルテ番号 よ・6(25) 百合は言った。 「何枚も重ね着をしているのですね」 「そうですよ。 薄い肌着から次第に厚いものを着ていきます。 ですから、脱ぐのも重く厚いものから順番です。 鎧の下に肌着はありません。 厚いオーバーを着ています。 外側から一つずつ脱いでいく度に、身体は軽くなります」 百合は頷いて言った。 「別な服を着ることは、より重くなってしまうのですね」 「そういうことです。 別な自分に変わろうとする人がいます。 最初はいいように思えても、苦しくなってしまいます。 無理して着こんだ負担が、苦しみを増やしてしまうのです。 変わらなくていいのです。 そのまま軽くなればいいのです」 院長の手が頭に触れている。 このままで、軽くなる。 実際に、横になっているままだが、軽くなっているのが判る。 今まで、他人と触れないように、隠れるように生きてきた。 隠れても苦しい。 係わらなくても苦しかった。 それは、自分で自分を重くしていたからなのだ。 (登場する人物・組織・その他はフィックションです) (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。 治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。 ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」 誰か出版してくれぇ~ 18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/08/25 07:45:55 PM
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