水上陽平の独善世界

2017/01/09(月)19:37

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1152」

カルテ番号 り・1(20) 柳玲香は興味深そうに聞いている。 「土地というか場所のような気がします。 車で離れるにしたがって、その不安感が消えていったのです。 申し遅れました、私は力石静といいます。 神奈川には30年くらい住んでいました。 会社は都心にあって、20年以上勤めていたのですが・・・ もう、帰りたくないような気がして・・・ これからどうしようかと・・・」 柳玲香が真面目な顔で言った。 「ご家族はどうされているのですか?」 「6年前に離婚して、息子が一人北海道の大学に行っています。 ですから、私一人暮らしです。 息子は独立心の強い子で、親の援助無しで生活しています。 私もこの先、一人でキチンと生活していくつもりでした。 定年までは会社に勤めるつもりでしたが・・・」 力石静は、この柳玲香というかなり年下の女性に頼りたい気持ちだった。 何を頼るのか?それもわからないが、きっと何とかしてくれる。 それは、静の能力の勘でもあった。 「病院では、うつ病とされましたが、私は違うと思っています。 薬も飲んでいません。 何かはわかりませんが、温泉でゆっくりしていたら、回復すると思ったのです。 もっとも、こちらに着いてからは、不安感はありません」 (登場する人物・組織・その他はフィックションです) HP「気の空間・氣功療法院」検索 ブログだけなら楽天「水上陽平の独善世界」検索 が読みやすい (過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。 治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。 ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」 誰か出版してくれぇ~)

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