たくや先生の教頭日記

　今日は，息子その２の誕生日です。今日は，彼にとって，ここ数年来なかったラッキーな日でした。まず，その１は，２９日にわざわざ岐阜の関の「濃州堂」という刀の工房まで行って，作業工程まで見せてもらい，発注してきた誂えの居合刀が到着したのです。私とかみさんも行きましたが，当日たまたま社長さんが日本刀の見方や製作過程を親切に教えてくださり，工房の中まで見せて頂いたのです。模造刀とはいえ真剣にも劣らない作業手順で，素晴らしい職人さんたちの手による完全手作業で，私は「なんでおもちゃのような切れない刀が何万円もするんだ」と，正直不思議に思っていましたが，見て納得。でも，「黒鮫」（つかの中に貼ってある鮫皮が通常白なのに黒と発注）や，「村正写し」の刃文，我が家の家紋「九枚笹」にちなんで鍔やその他の装具類は全て「笹」を指定するなど，息子独特のこだわりにもあきれました。ともあれ，その刀がなんと奇遇にも奴の誕生日に到着したのです。これまで，可愛そうだと思いながらも，安物のそれこそ居合刀とは言えないおもちゃのような刀で居合の練習をさせていたので，自分のオーダーした新刀を手にした彼の喜びは半端ではありません。
　その２は，高松の花火大会に行ったことです。朝から見に行こうと話していたのですが，ちょうど高松に住んでいる私の叔父が突然私の家に来て，一度その叔父さんの家へ寄ってから行くことになりました。家へ行ってみると，なんと，息子の誕生日ケーキが出てきたのです。叔母さんが気を利かせて用意してくれていたのです。忘れている私たち両親も両親ですが，息子も刀で納得してしまい，何も言わないので，すっかりケーキの話など忘れていましたが，１５本のろうそくを立てて吹き消したのなどは何年ぶりかのことで，本当に喜んでいました。
　その３は，花火です。叔父さんが勤めている会社の方に手を回して，本当なら立ち入りできない，打ち上げ場所にかなり近い場所からたっぷり花火を堪能することができました。田園パークで花火をやっていた頃以来のすぐ近くで花火が破裂するあの爆音と，１時間に６千発というすごい花火を楽しむことができました。