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Minami’s クラブ

*筋肉短縮症という後遺症*

私は”筋肉短縮症”という後遺症です。
中学生の時の検査では”重症”と診断されました。

ネットで検索しても、この病気について
載っていなかったので詳しく説明できませんが
私の知る限りでは、注射のせいで筋肉が固くなって
伸びなくってしまう病気です。

子供の頃にできた筋肉が伸びないで成長が止まって
しまい、でも回りの筋肉、骨はどんどん成長して
いきますよね。

だから固くなってしまった筋肉の回りの骨や筋肉に
負担がかかってしまい、腕が上がらない、力が
入らない、足の場合はびっこになってしまう、という
症状があらわれるそうです。

私がまだ4~5才の頃。
風邪をよくひいていた私をよく母が
近所のお医者さんに連れていきました。

当時風邪をひいたら注射。
熱が出たら注射。
なんでもかんでも注射の世界。

妹が風邪でお医者さんにいったときは
なんでもない私に
”お姉ちゃんも打っておこうか”
と注射を打たれたようです。

右腕、左腕、注射をしすぎで
とうとう右もも、左ももと足にまで
注射をしまくったお医者さん。

私が小学3年、妹が幼稚園の頃
引っ越した為に、そのお医者に通うこともなくなりました。

小学生の頃、よく縄跳びをしますよね。
私は何故か交差とびができなかったんです。
腕が前で交差できないんです。

他の子はできるのに、どうして私だけできないのだろう?
ととても不思議でした。

またマット運動で後ろにでんぐり返しができないんです。
腕がちゃんとまがらなくて、いつもまっすぐでんぐり返し
できない・・・・

またある時は小学校で「前ならい!」をすると
だんだん腕が重くなってきて
まっすぐ前ならいをできませんでした。

「きをつけ!」をして両腕を真下に降ろしても
腕が常に「くの字」に曲がった状態。
まっすぐ体につけようと意識すれば、なんとか
まっすぐになるのだけれど、意識していない時は
腕が「くの字」になったまま歩いているので
「腕が”がに股”になっている」とよく
冷やかされたものです。

私はちょっと普通と違うんじゃないか?と
気が付いたのが中学の頃。妹が小学5年でした。

新聞等で「筋肉短縮症」が問題になり
筋肉短縮症の疑いのある人は
XX病院まできてくださいということでした。

そして母に連れられて私と妹はどこか都内の
病院のようなところへ行くと、そこで
私は”重症”妹は治せるということでした。

妹はあまり風邪ひきではなかったので
注射の回数が私より少なかったようです。

小学生の妹は固くなってしまった筋肉を
切って伸ばすという手術を受けました。
腕には手術の後が痛々しく残ってはいるものの
普通の人と同じように、腕を曲げたり、伸ばしたり
肩に負担がかかるというような事はなくなりました。

私の場合、手術するには年がいきすぎていたという事
両腕の筋肉がかなり固くなってしまっているという事で
手術はしませんでした。

「筋肉短縮症親の会」というのに入った母は
他にも同じように注射のせいで病気になった
人々を知りました。

足に打たれて歩けなくなってしまった人。
腕に力が入らず、常にだら~んとなっている人。
私よりもっと重症の人がたくさんいました。

”重症”と診断されたけど、それでもピアノはできたし
普通に生活をする事ができた私は
まだましな方なのかもしれません。

母は当時の医者を訴えようとしました。
しかし、当時のカルテがもうない上に
注射をたくさん打っていた、当の医者は
もう引退してしまった後でした。

筋肉短縮症の事を知らない人は
私の腕を見て
「すごい筋肉だね。ボデイービルダーみたいに
もりあがってる!」
と言います。

だからなるべく夏でもタンクトップとか、肩が露出するのは
着ないようにしています。
でも本人が気にしないのが一番なんですよね。

この年で縄跳びするわけじゃないし、
マット運動や「前ならい」するわけじゃない。

ちょっと肩こりがヒドイかなーとか
肩が下がっている分、ショルダーバックが
すぐに肩からずり落ちてくるっていうのが
難点かなー・・・・

病気って書きましたが、自分は病気と思ってません。
障害とも思ってません。

でも一度でいいから腕を思いっきり交差させて
”あや飛び”したかったな~

ハートNext




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