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南風一の世界

2017/11/16
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   母    南風一

小学生の頃
父が何気なく言った言葉
「お前はいいなあ」

私の頭は「?????・・・」
だった
それでも何やら父が私に嫉妬しているらしい
ことは分かった

何のことはない
私は小学6年生くらいまで母と一緒に寝ていたし
中学校1年生くらいまで母と一緒に風呂に入っていた
小さなころから当たり前と思っていた

父は家に帰って来るのが遅かったので
大抵私と母の方が早く寝た
夜中に母の「ハジメが起きるから」という声に目が覚めて
隣を見ると父が母に覆いかぶさっていることがあった
父は凍り付いたような顔をしていた

そんなことがあってから
私は夜中に父が母に覆いかぶさっているところを
見ても
むにゃむにゃと言って
寝言を言って寝た振りを装った

父が事故で下半身不随になって
もう母に覆いかぶさる機会もなくなってから
私は一人で寝るようになった
随分親不孝な息子であった

 

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Last updated  2017/11/16 09:16:36 PM
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