思い出 南風一
忘れ形見は子どもだったり物だったりする場合もある
思い出を憶えている者の頭の中だけという場合もある
忘れ形見が物である場合
その物が消えるか誰かが大事に保存継承していかなければ
いつの間にか消え去ることになる
物が消えたからといって支障があるわけではない
なんとなればその思い出の主は既に消え去っているから
思い出の主は何らの感情表現もしないから
忘れ形見がそれを憶えている側の記憶だけの場合
その記憶の主が死ぬことで
忘れ形見も一緒に消え去ってしまうから
やっぱり忘れ形見は消え去ってしまう
そうしてみれば
忘れ形見とか想いの記憶といったものは
なかなか絶えることなく存在し続けるというのは難しい
思い出というのは
憶えておいて欲しいと願っている側の
独りよがりの希望か願望にしか過ぎない
生きていた住居と共に
痕跡も遺品もすべて廃棄され
更地に帰ってしまうのかな
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