南風一の世界

2018/08/11(土)17:15

ものさし

詩(2647)

   ものさし   南風一 小学生の頃 初めて「ものさし」を手にしたとき あらゆるものを手当たり次第測った 1センチメートル それは長さ 200ミリリットル それは牛乳びんの体積 36度C それは体温 15度 それは勾配 同じように 懐かしい友だちに再会したときの幸福度 定年を迎えたサラリーマンのそれまでの生活の満足度 職業として選べなかったけれどもしかして選んでいたらその満足度はどうなっていただろうというサラリーマンの残念度 国の財政の破綻度 年金支払額の削減リスク 健康保険制度の破綻度 そんなものが「ほら何度だよ」って 簡単に測れる「ものさし」があれば みんな納得するのかな? 「なるほどそうだったのか」 「それは大変なことだ」 「自分では最高の幸せだったのね」 そんなことが簡単に分かるものね  (詩集の宣伝) 「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は 人気blogランキング

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