南風一の世界
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フェリー乗り場 南風一 出張でフェリーに乗るために 切符売り場の窓口が開くまで じっと待っていた 待合室には平日というのに学生らしき集団が集まって 賑やかである なかなか開かない切符売り場の窓口の近くで フェリーの出発時刻や料金ばかりを 何度もみることくらいしかすることがなかった 行先の島名を眺めていて ふと昔死ぬほど恋した女性から彼女の父親がその島の出身であることを 教わったことを思い出した してみれば俺が昔恋した女性は 今日の俺みたいに この切符売り場で何度も切符を買って 何度もフェリーに乗っていたのだろう 何もそんな昔のことではなく 今だって、ついこの日、この時間にも 島へ渡ったか島へ渡ろうとしているのかも知れない そう思えば彼女の面影がまだ何処かに残っているかもしれないと 待合室やフエリー乗り場をキョロキョロしたけれど 彼女の残影は何処にもなかった
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