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カテゴリ:判例、事件
大阪ミナミで、違法営業の風俗営業店が看板を出していた行為が風営法違反にあたるということで、経営者が逮捕されたらしい。
今朝の日経新聞によると、最近の風営法改正で違法営業の店が看板を出す行為自体が禁じられるようになったとか。 営業禁止区域での営業は当然それ自体違法なのですが、それを摘発しようと思ったら、これまでは店内で風俗営業を行っていることを現認する必要があったとのこと。 ちなみにどんな看板だったかというと、 「じらし系エステ」 という表記なのだそうです。 それを聞いて、ああ、あそこか、と分かってしまう自分にちょっとした恥ずかしさを感じました。もちろん、中に入ったことはありません。 風俗営業やその案内店の広告については、大阪府条例でも取り締まりが厳しくなり、呼び込みをしたり、店の外から見えるところに女性の写真等が入った看板を置いたりすることが禁じられるようになりました。 これによって、一時は壊滅的だった宗右衛門町などの景観はかなり持ち直してきました。 ところが最近、規制の網をかいくぐるような呼び込みをしている。 たとえば、案内店の前に呼び込みの男性が立っていて、手に小さな看板を持っている。遠くから見ていると、客がその看板を見て寄っていく、それを呼び込みの男が店内に誘い入れる。 ああ、なるほど、と思いました。手に持った看板を見て向こうから寄ってきたのであれば、店側から呼び込んだということにならない。 その手に持った看板に何が書かれているかは分かりません。やらしそうな目で看板をこちらに掲げてきますが、見るも汚らわしいので目も合わせないし看板も見ていません。ええとこ案内しまっせーとか何とか書かれているのでしょう。 こういうのでまた、なし崩し的に宣伝が派手になっていくことが懸念されます。 過去にHPでも書きましたが、風俗営業という産業の存在は否定できないと思うし、それに携わる人(特に女性)の職能にはそれなりに敬意も持っています。 でも、風俗営業は恥ずかしい職業であると思います。恥ずべき産業という意味ではなくて、恥ずかしがりながら行なわれ、また利用されるべき産業という意味です。大っぴらにやるべきものではないです。 いかに表現の自由が重要とはいえ、そういった産業に対する宣伝広告の規制はやむをえない、というか個人的にはもっとやってほしいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/29 12:49:30 PM
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