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カテゴリ:法律、制度
昨日は、離婚に関するよくある誤解を書きました。
ついでに、離婚以外でのこんな誤解ってあるなあというのを挙げてみます。 太字部分は「誤り」です。 まず民事事件がらみの話から。 ・契約書にハンコを上下逆さまに押すと、契約書が無効になる。 たまに聞きますが、そんなことは一切ありません。逆さであろうが横向きであろうが、自分のハンコを押した以上、その契約書を読んで了承の上でサインしたという推定が働きます。 ・借りた家から大家の都合で立ち退くときは立退き料をもらえる。 そういうケースが比較的多いというだけで、必ずそうとは限りません。賃貸借契約を解除する「正当事由」(もっともな理由)があるか否かが問題で、正当事由が弱い場合に限って立退き料を払ってもらえることになります。 次に刑事事件。 ・殴らなければ暴行罪にならない。 特に若い方でそう思っている人が多いですが、暴行とは「人に対する有形力(物理的な力)の行使」と定義されますので、たとえばつかみかかるだけでも充分、暴行罪になります。 ・女性を襲うときに地面にハンカチを敷いておくと、強姦にならず和姦と認定される。 これはかなり古くから言われているようですが、ありえない話です。 たぶん、今では信じている人はいないと思います。 ・死刑になったとき、首を吊られた状態で3分間我慢すると、死刑が免除される。 子供のころに噂で聞きました。 こんなの、「ファミコンの高橋名人がコントローラーにバネをしかけて『1秒間16連射』を装ったため詐欺罪で逮捕された」といった話と同じレベルの、子供の間だけでの都市伝説と思っていたのですが、先日、大阪ミナミのバーで、いい歳をした男性がまことしやかにマスターにそういう話をしていました。もっともその男性の話では「15分」我慢しないといけないとのことでした。かなり大変です。 刑務官に知り合いはいないので確認できていませんが、これもありえないです。 他に、こんな誤解・あんな誤解、または、こんな話を聞いたけど本当? という話があればメールでお寄せください。ネタが集まればまた記事にします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/28 09:57:28 AM
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