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カテゴリ:ラジオでのお話
冤罪の温床となる代用監獄について、ごく浅い考察にとどまってしまいましたが、この話は前回で終わり。話題を変えてこないだの日曜にラジオで話したことについて書きます。
前回放送分は、「確信犯」という言葉がテーマでした。 この言葉は本来、政治的・宗教的に正しいと信じるところに従って犯罪を行うことをいいます。アメリカの同時多発テロがこれに当たるでしょうか。 最近この言葉を、悪事・犯罪であることを重々承知の上であえて行うこと、という意味に使うことが多いです。間違いとまでは言えないのでしょうが(国語辞典によればその用例も出ている)、本来の意味とは異なります。 昨日は日米で起こった銃による殺人事件のことにも少し触れましたが、これらは上記どちらの意味に基づく確信犯なのか、詳しいところはまだわかりません。 「確信犯」、これは法律用語なのかというと、一般的な日本語であるように思えます。 ただ、法律用語辞典にも出てくるし、刑法の教科書なんかにもこの用語が出てくる。 「確信犯は自分の行為が正しいと思っているから、刑罰を与えても矯正不可能だ」など。 パーソナリティの兼定さんはこれを法律の専門用語にあたると思ったのか、打合せのときには「確信犯って言葉をネタにしましょう」と兼定さんからおっしゃったのですが、本番の収録のときに「確信犯ってどういう意味ですか?」って聞かれてあせりました。その定義を私の口から解説しないといけないとは思っていなかったので。 確信犯であれ何であれ、犯罪とわかってやった以上、日本の刑法は同じ「故意犯」(=故意の犯罪)ということで区別しません。 政治的に正しいと思って殺した場合も、単に腹がたって殺した場合も、同じ殺人罪(刑法第199条、死刑または5年以上の懲役)が適用されます。 アメリカでは、単に殺した場合(故殺=こさつ)と、計画性を持って殺した場合(謀殺=ぼうさつ)を区別しているようですが、日本はそこまで区別しない(ただ、計画的であれば情状が悪くなって罪は重くなる)。 さて、ラジオでは、確信犯の話のあと、「未必(みひつ)の故意」って何ですか、という話をしようと思っていたのです。これはもろに法律用語だから私も自信を持って話せる。むしろこっちがメインのつもりだったのですが、約3分半の収録時間ではそこまでしゃべれませんでした。 兼定さんと時計をにらみながら、「未必の故意」の話に入ろうかどうか迷いつつ、「確信犯」の話だけで終わってしまいました。だからここで書こうと思って書き始めたのですが、これまたかなり長くなってきましたので、またの機会に書きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/19 12:30:55 PM
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