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カテゴリ:ラジオでのお話
連休中と連休明け、いろんな事件が起きてますが、法的論点として興味をひくものがそうないので、またラジオでお話ししたネタを書きます。
日曜朝の放送ですが、もちろん、日曜朝に生放送しているのではなくて、事前に1か月分を録りだめしておきます。だから、あまり時事的なネタは話せませんが、「時期」に合わせて話題を選んだりします。 5月6日(日)放送分は、こどもの日の翌日ということで、子供が関わる「少年事件」のことを話しました(安易といえば安易な話題のチョイスではあります)。 少し話がそれて、毎日新聞に週1回程度掲載される「日本のスイッチ」というコーナーがあります。いろんな疑問・質問に2者択一の回答が用意されていて、読者が携帯やネットで参加して回答を寄せて、その結果が公表される。 そこで少し前にあった質問に「少年院と少年鑑別所の違いを知っていますか」という問いがありました。いつもだいたい3~4万人くらいの参加者がいるのですが、この問いに対する回答の比率はおおよそ、「知っている」25%、「知らない」75%、でした。4人に1人しかその違いを知らないわけです。 私は職業柄、当然に違いを知っていますが、考えてみればそういう職業でもない限り、そういう問題に触れることもないので、当然の結果かも知れません。 私も中学時代、校内のワルが「鑑別所に入れられた」と聞いて、少年院とはまた違うらしいけど何か悪いことして捕まったんだろうな、という程度の認識しか持ちませんでした。 で、違いですが、ものすごく乱暴に単純化してしまいますが、 少年院は、大人でいえば有罪・実刑判決を受けて収容される刑務所に相当し、 少年鑑別所は、裁判が下るまでに中に入って待ってる拘置所に相当します。 少年の刑事事件の場合は、成人の刑事事件とは違って、家庭裁判所で少年審判という手続を受けます(成人の刑事裁判は地方裁判所で行われる)。 非行を行って逮捕された少年は、家庭裁判所に事件を送致されて、家裁が「この少年は審判にかける必要がある、その間、この少年の資質を見る必要がある」と判断すれば、少年は鑑別所に入れられる。 その期間は2週間で、1回の延長がきくので、入れられるとだいたい4週間は覚悟しないといけない。 少年事件の弁護を引き受けると、その間、鑑別所に行って少年と面会したり、家庭裁判所に行って事件記録を閲覧したり、被害者のところへ行って示談交渉をしたりする。4週間のうちに行わないといけないので忙しくなります。 そして少年審判の日が来て、家裁の裁判官が審判を下す。 処分なしの場合もあれば、少年院に行きなさいと言われる場合もあり、また、少年院には行かなくてもよいけど保護司さんのところに通いなさいと「保護観察」処分が下ることもある(大人でいうところの執行猶予にあたる)、そういう流れです。 私は少年事件もそれなりに経験してきて、いろいろ考えるところもあるのですが、それはまたの機会に書きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/09 07:49:49 AM
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