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カテゴリ:ラジオでのお話
最近、私ごとばかりですみません。
久しぶりに、ラジオでお話ししたことについてここでも書きます。 (ラジオ大阪 日曜朝8:45~「ラジブログ」、出演は年内なので残すところあと6回です) ここ2週間に渡って、婚約しました、という発表とともに、それだけで終わるとラジオ番組の完全な私物化になってしまう気がするので、婚約というものについての法的意義について述べました。 もちろん、先週に入籍ずみなのですが(このたび戸籍で確認しました。戸籍謄本は見慣れていますが自分の新戸籍を見るのは不思議な気分でした)、番組を収録していた11月はまだそこまで行ってなかったので、婚約の話にしました。 入籍後の収録(12月放送分)では、結婚をネタにして何本か録れるなあと思っています。 さて、法的な観点からして婚約の定義とは、「将来結婚するという契約」のことを言います。 契約というのは基本的に口約束でも成立するもので(例外もありますが)、たとえば契約書を交わすとかいうのは後日に証拠を残すためです。 婚約も、口約束だけで成立します。 婚約に際して契約書を書く人はまずいないと思いますが、結納をかわす人はいるでしょう(私はやりませんでしたが)。 結納をかわせば婚約したという証拠があとに残るでしょうけど、それをしないと婚約したことになるわけではありません。 では、婚約したあとに、それを破棄するとどうなるか。 契約というものは、守られないと裁判手続を通じて強制することが可能です。 返す約束でお金を借りて、返さなければ、財産を差し押さえられたりして、強制的に債権回収が行われる。 しかし婚約というものは一方がイヤになれば強制する意味がない(お互いが不幸になるだけ)。なので、あとはお金で解決するということになります。 婚約破棄によって精神的苦痛を与えたことに対する慰謝料です。 ちなみに慰謝料はどの程度認められるのか。 私の狭い経験の中だけで言うので、これを一般論として捉えてしまわないよう注意いただく必要はあろうかと存じますが、私が扱ったケースではだいたい100万円前後です。 婚約という一生モノの約束をホゴにしてそれは安いのでは、と思ってしまうのですが皆さんはどうお感じでしょうか。 私の場合、婚約は口約束だけでしたが、無事結婚まで行き着きました。 では次に、結婚することによる法的効果は…となるわけですが、そのあたりは来月放送分で触れるつもりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/11/19 06:47:19 PM
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