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テーマ:心の病(7503)
カテゴリ:こころ・からだ・気づき
「今の自分のままを認める」
というのは、なかなかに難しいものです。 どうしても、 「こうあらねば(だけどそうできてない)」 「あんなことをしてしまった自分はダメだ」 「いつもこんなふうになる自分を変えなければ」 などと思ってしまいます。 もちろん、 「向上するためには自分を変えなければならない」 「現状の自分に満足していては向上はない」 というのも正しいでしょう。 それが努力につながり、素晴らしい未来を開くから。 しかし、今の自分を否定して、 「変えなければ」「向上しなければ」 という意識が強すぎると、自分らしさが見失われてしまいます。そうすると、心から前向きになれなかったり、無理が出てきたりして、自分らしく輝くことができなくなります。 この2つは矛盾するようにも思えますが、実はそうではない。 階段を登るときに、しっかりと今の一歩を踏みしめなければ次の段には登れないように、今の自分を肯定して認めなければ次の自分にはなれないのです。 「知足」という言葉があります。 「足るを知る」すなわち、今自分にあるものを知る。 「足るを知ることは、成長を諦めることではありません。むしろその逆で、足るを知り、つまり自分を知り、その自分にできることを着実にこなして小さな幸せを蓄積していくことによってこそ、人間は成長できるのです。」 (浅田次郎「絶対幸福主義」) 「今の自分のままを認める」というのは、現状に満足して止まってしまうのとは違う。 むしろ、次に進むために自分を認めることが必要です。 もちろん、何でもかんでも自分を肯定すればいいというわけではない。 欠点は欠点として認め、長所は長所として認める。ありのままの自分を正しく認めることが大切です。 「自分を変える」のではなく、そのようにしていったときに自然に「自分が変わる」。 変わったら変わったで、変わった自分も認めてあげましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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同感です。
そういったことがとても難しいと感じているとか そうしたいけれどやり方がわからないとか そういうことに気づかずに苦しんでいる方のお手伝いをしています。 「認める」力も「次に進む」力も自分の中にあることに気づいたとき 明るい顔になって去っていかれます。 別れは喜びという、不思議な仕事です。 (2007.12.25 00:50:03) |
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