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若い時には、嫌がって写真なんかまともに撮らしてくれなかった。最近、歳老いて目が見えなくなってしまったので、撮れる様になってしまった。 正確にいえば、僕は”飼い主”ですらないけどね。実家が飼ってるわけで、僕が飼ってるわけじゃないから。 初めて会った時、まだ生後何ヶ月。ふわふわして、臆病で、甘ったれで。ひどく怯えた目で僕を見た。 仔犬特有のかわいさで、僕は夢中になった。 性格は大人しく、躾るまでもなく、滅多に吠えなかった。 人も犬も猫も鳥も大好きな子で、でも普段は寝てばっかりで、むしろ僕の方がかまってほしくて仕方なかった/笑。 反面、不安もあった。 成犬になったら、あるいは歳老いたら、僕はこの子に興味を失ってしまうんじゃないかと。だってやっぱり、コドモの方がかわいいもの。 でもそんなことはなくて。 歳老いて、目はほとんど見えないらしくて、耳も少し悪くなった様で、皮膚アレルギーで毛は抜けちゃったり、すっかり弱々しくなってしまったけれど。 たまに、ぼろきれみたいに情けない姿になってるけど(散歩中に小学生に「あれ犬?」て言われたりね/苦笑)。 僕は今、若い時よりもこいつが好き。実家に帰ると、最初にやるのは、様子を見に行くこと。声をかけて、触れること。 友達が「うちの子が一番かわいい」と言うのには張り合えない。一般的には、余所の子の方がかわいいだろうし。 でも。 でも僕にとっては、こいつが一番かわいい。 口には出さないけれどさ/笑。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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