週末なので、無意味にテンションを上げることにする。
伊坂幸太郎の本を読んだ。
・陽気なギャングが地球を回す
人間嘘発見器、天才スリ、演説家、体内時計を持つ女。超マイペースな4人のギャング。今日もいつも通りに銀行強盗、ところが逃走中に余所のグループに現金を奪われてしまい..みたいな。銃突き付けられてもヘラっとしてるあたりが良いですね。常に冷静な成瀬と、子供のような響野って、何だか京極堂と榎木津探偵みたいだよ。トカゲの行列が見たいなんて!!
さて、この本。場面が変わる度に辞書の引用が出てくる(広辞苑?)。
例えば、76ページ目はこうだ。
「
ギャング【gang】1.主としてアメリカの組織的な強盗団・暴力団。2.転じて、わが国では。ギャングスター。「-って、恰好いいよな」
」
まじかよってな/笑。
大体、”強盗の本質である凶悪性・卑劣さをやわらげるために使用される”って、何の為にやわらげるのさ? そして誰が使うのさ?キャンペーンでもやるのかね?
wikiで見たら、さらにこんなことも書いてあった。
「
カラーギャング
日本では暴走族への憧れの低下と共に、チーマーなどを経て、1990年代後半から首都圏に現れた非行グループは、アメリカのストリートギャングを真似て「ギャング」と名乗り始める。クリップスなどの有名なギャングを真似し、同様にチームカラーを身につけることから「カラーギャング(color gang)」と呼ばれるようになる。(中略)ヒップホップファッションに身を包むのはアメリカのストリートギャングの模倣や羨望であり、彼らが皆ヒップホップに通じているわけではない。テレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」でカラーギャングが取り上げられたため、ギャング達は埼玉県の和光市、川口市、千葉県の松戸市などの地方都市から一気に池袋、新宿、渋谷、上野に集まり、凶悪犯罪に手を染めた。
」
何事も憧れが原点。
IWGPで市民権を得たようだ......。
それに、これだ。
ギャングスター!!!
って、言えばアレだよね? 他にないもんね。耳の穴に耳を全部入れる特技を持ってる、金髪の彼。
「ギャングスターになるッ!」
あああ、言っちゃった/笑。
だいたいさ、”ギャング”もだけど、人間嘘発見器ってのも「俺は汗の味で嘘が見抜ける」と豪語する、オタマジャクシ模様のスーツの彼を思い出すよね。汗の味で嘘を見抜くなんて、いつ気付いたんだろうね、彼は。たかだか20年くらいの人生の間で。ていうか、オタマジャクシ模様のスーツだなんて、よく見つけてくるよね。
そのうえ、話がこっそりすっかり伊坂幸太郎からシフトしてしまっているんだけれど、仕方ないよね/笑。
それもこれも、つっこみ所満載のあの作品がいけない。
そして、超超小型戦闘機に乗ったスミスさんを従えた少年の記憶力が悪いからいけない。名前占いをしてる遊んでいる場合じゃないだろう。ぶどう畑をグルグル回ってる場合でもない。
あー、話がシフトした上に、キリがなくなってきた。一度、打ち切ることにして、また仕切直そう。
最後に。
第7部は好きです。でも第5部の方がもーっと好きです/笑。