☆くま日誌☆

2007/03/07(水)21:27

未知との遭遇。

先日、帰宅途中のこと。 時刻は、午前0時前後だったと思う。 自宅まであと少し...てところで、ふと、視界の隅に何か見えた気がして、僕は振り返った。 僕は、歩いてる時はかなり視野が狭くなってるらしく、知り合いとすれ違っても相手が特にリアクション無いと気づかないことが多い。ただの風景の一部、としか認識してないんだと思う。妙な動きをされると流石に気づくが、黙って歩いてるだけならたいてい気づかない。 さらに、まれに、見たものが若干遅れて認識されることがある。見た瞬間は気づかないんだけど、ちょっと進んでから、思い出す、みたいな。 この時もそんな感じで、ちょっと行ってから、「あれ?何か見たな...」てな感じで振り返ったのだった。 で、かなり驚いた。 道に人が寝ている!!!!! 素でそう思った。 それからようやく、「倒れてる?」ということに思い至り、戻ってみた。 たぶん、50~60代の男性。スーツではないけど、結構身綺麗な感じ。小さいカバンを持っている。酔っぱらいには見えない。外傷もないせいか、倒れているというより、本当に寝ているように見えた。 とか書くと、冷静そうだが、実は結構混乱していた。と思う。 無意味に周りを見て、「人がいない」とか思ったりした。 死んでるような気もしたし、何かやばいんじゃないかとも思った。 やっぱり人は日常を踏み外すと弱いらしい、なぁんて。 ともあれ、気づいてしまった以上、放ってはおけないので、声をかけてみた。 「あの...すみません」 すると、おじさんは目を開けた。 「大丈夫ですか?」 生きてた、と僕が安心すると同時に。 おじさんは口を開いた。 「大丈夫ですよー。死んでないですよー」 ああ、わかってるんですね。自分がどんな状態か/笑。 口調ははっきりしているので、やっぱり酔ってるようには見えない。が、いたって緊張感のない口調だと思った。 ......で? そこまで思って、僕はもうなにもすることがないのに気付き、愕然とした。 もし。 もしおじさんに何かあるのなら僕は救急車呼ぶなり、救命処理をするなり、何かいろいろやらなきゃいけなかったのだが。 意識もはっきりしてるみたいだし、外傷も見られないし。 そうこうしてるうちに普通に起きだしたおじさんを見て、僕はようやく”帰る”という選択肢に思い至ったのだった。 翌日、何も起きてなさそうだったから、とりあえずおじさんは帰ったのだろう。 何事もなくて良かったのだけど、人騒がせだなあ。

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